詩歌の森日記
2020年10月2日 10時25分
ラベル : 講座
短歌入門講座の第三回が9/26(土)に
開催されました。
最終回は「歌会」を中心に学びます。
予め受講生の方に提出いただいた歌が
名前を伏せてプリントに載っています。
お題は
「比喩(直喩か隠喩)を使った歌を作ってみよう」
「自由詠」
でした。
まずは比喩の歌について、4つのグループに分かれて
歌会をしました。
歌の鑑賞もスムーズになってきました。
続いて、先生のアドバイスを頂きながら
全体で鑑賞しました。
この歌は面白いですね!と先生。
続いては、自由詠の歌について歌会をしました。
鑑賞し合うことで楽しみが広がっていきます。
歌からお人柄が垣間見え、どのチームも和気あいあい♪♪
最後は変わり歌合わせをしました。
昨年やって面白かったので今年も
取り入れてみました、と先生。
どんな歌合わせかというと…
封筒の中にお題が入っているので、
班ごとに、題を入れた歌を作り、清書して、見合います。
その後、全体で発表と歌合わせをします。
封筒には「天」「然」「温」「泉」の文字が
入っていました。
準備が順調にすすんでいきます。
そして、準備が整ったら
同じチームの歌(自分以外)について発表(応援)します。(^^)/
良いところをどんどんアピールしてあげてください、と先生。
自身の感想も入れつつも、具体的で客観的な解釈に
聞き入ってしまいます…( ;∀;)
今回の講座を通して、
世代や環境の違いがあっても
相槌や質問をしながら、
気持ちを寄せ合って鑑賞されていたのが
とても印象的でした。
受講後のアンケートでは、
「人それぞれの捉え方、意見を聞くことで
なるほど~と思える…自分の詩歌を
見てもらえるのは貴重な時間」
「日常的に短歌の会や結社に参加するのが
難しいので、このような場がとても有難いです。」
「色々な年代の方と交流したことは、初めてで、
有意義な時間でした」(高校生より)
などと感想をいただきました。
梶原さい子先生、工夫の詰まった
楽しい講座を有難うございました。
受講生の皆様、素敵な歌を沢山詠んでいただき
有難うございました。
当館では各種講座を随時開催しております。
日常の中のささやかな発見や感動、あるいは喜怒哀楽を
詩歌で表現してみませんか。
是非、参加お待ちしております♪♪
Bakky
2020年10月1日 16時51分
ラベル : 講座
俳句入門講座は、全4回の講座で、
最終日は9/26日(土) に行われました。
初めは雑草園や詩歌の森公園に行き、吟行します。
青邨さんの庭を散策しに行くと、
俳句の題材となるものが沢山見られました。
大きな「柘榴 ざくろ」や、
「曼殊沙華 まんじゅしゃげ」の花がきれいに咲いていました。
秋を感じながら目の前にあるものと向き合い、俳句の題材を探します。
和室にもどり、それぞれの思いや、見て感じた事を句作していきます。
句会から講評に進み、
先生は受講生の皆さんへの丁寧な説明と、
「 自分がどう感じたか、思ったか…
自分の見方で何かを見つけることが大事 」
などのお話もされていました。
最後は、自作の句を短冊に揮毫していただきました。
素敵な句が沢山ですね(*''▽'')
作品は、10月3日(土)から展示予定です。
是非ご覧ください。
今年は、15名の方にご参加いただきました。
白濱先生、受講生の皆さん、本当にありがとうございました。
来年もご参加お待ちしております(^^ゞ
so/i
2020年10月1日 10時17分
ラベル : 講座
9/12(土)に短歌入門講座の
第二回が開催されました。
①鑑賞 その1
まずは、受講生の方に予め提出いただいた歌を
名前を伏せて鑑賞しました。
工夫を凝らした表現や作者の拘りが感じられる歌が並びました。
先生も出来栄えにびっくりされていました( ゚Д゚)
自分以外の歌について、感じたことを
付箋に書いて、貼っていただきました。
歌に感想をもらえるって嬉しい、とみなさん。
次に二班に分かれて、先ほどとは別の歌を
プリントした紙が配られました。
②鑑賞 その2
一首につき3分を目安に順番に感想を言っていただきました。
すぐって難しい…(~_~)でも率直な感想も思い切って伝えてみると盛り上がる!!
読んだ人の数だけ歌は表情を見せてくれますね(^^♪
先生は、鑑賞は慣れがあるので
歌集を読んでみることをお勧めされていました。
③比喩
最後は比喩を使った実作をしました。
(比喩とは…物事の説明や描写にある共通点に着目した他の物事を借りて表現することです)
一首づつ先生からアドバイスをいただきました(*^-^*)
感じたことを比喩などを使って歌にすることで
言葉の持つ力のマイナスな部分を抑制したり
プラスな部分を強調したり。。
そして短歌のリズムにのせると、
いい塩梅になっています。
言葉の和音を感じることができた第二回目でした。
Bakky
2020年9月17日 14時13分
ラベル : 講座
8月29日(土)に
短歌入門講座の第一回が開催されました。
講師は宮城県気仙沼市出身、
高校(国語科)の教員でもある
歌人の梶原さい子先生です。
今年は定員を減らして開催しました。
短歌は難しいとか高尚と思われがちですが、
そんな風に思わなくてもいいんですよ
と、先生。
鑑賞や実作をとおして、
基礎から学ぶ全3回の講座です。
まずは・・・
①エクササイズ(^^)/
隠された部分【 】を考えてみます。
「いくつもの【 】が転がりて進みゆくなり列島の四季 内藤明」
「昼と夜」「タンポポの種」「天気記号」
「サラリーマン」「悲しみ」…色々なジャンルの言葉が挙がりました。
他の人って自分が思ってもみないことを考えてるんだなあと
思いませんか。と先生。
実際の短歌は「首相の首」がはいるそうです。
タイムリーな内容ですね( ゚Д゚)
言葉遊びをしながら、教室の雰囲気と頭がほぐれてきました(*^^*)
次は・・・
②提示された上句(575)に
下句(77)を付けていく(付句)
下句を自分で考えて、短歌に仕上げます。
2つのお題に取り組みました。
「あの夏のあなたがとても好きでした」
受講生からは「ふわりと消えた携帯メール」
「会いたいと言うあなたは嫌い」
「長い黒髪風に吹かれて」などが挙がりました。
「ひどいこと言ってしまった帰り道」
受講生からは「買ったコーラの真っ黒な泡」
「空の絵の具に混ざって消えたい」などが挙がりました。
そして、一見関係のないところにもっていく手法を紹介して
いただきました。
例えば「遠いところに月一つある」など。
読手が想像を発展させるところに
短歌の面白さがあるとのお話をされていました。
最後の挑戦は…
③あらかじめ決められた題によって詩歌を作る(題詠)
お題は「水」です。
班に分かれて発表し合った後、全体で鑑賞しました。
先生は短歌はやり取りなので、読み合うことも大事と仰っていました。
講座を終えると、「歌」にうたわれている体験があっても
なくても、様々に思い浮かべて自分なりに味わうことができていました。
不思議と短歌を身近に感じることができた第一回目でした。
Bakky
2020年9月4日 12時39分
ラベル : 講座
8/30(日)に第1回俳句入門講座が開催されました。
講師は 『樹氷』 主宰で岩手県俳人協会会長、
NHK文化センターの講師などもされている
白濱一羊先生です。
前半は、「俳句とは何か」というところから、基本となる部分を
初心者でもわかるように丁寧に教えてくださいました。
「俳句は短く、情景・場面を説明できない」
「切れ字で前後の言葉の関係を切り、想像の余地を作る」
「組み合わせる季語によって、意味にひろがりを持たせる」
などなど、作句のテクニックについてもお話しされました。
後半は、受講生の皆さんに作ってきていただいた句で互選をしました。
一覧から自分の好きな句に点数を入れ、順番に発表していきます。
もっとも点を集めたのは、この2句。
・逝く夏や更地となりし郷の家
・爆薬の匂い深夜のバナナから
最後に、このほかの高得点だった句を含めて、先生が講評を行い、
語順や文法、句の情景まで分かりやすく説明してくださいました。
次回は9/6(日)です。
お気をつけてお越しください。(^^ゞ
so/i