詩歌の森日記

短歌実作講座 2024 ③

2024年12月4日 16時09分
ラベル : 講座

11月26日(火)、27日(水) 

短歌実作講座の第3回を開講しました。

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26日の講座開始直前に地震があり、

小島先生が乗っていらした新幹線が

北上駅直前で停まってしまうハプニングがありました。

なんとか予定時間には館に到着され、

新幹線や飛行機でのトラブルにまつわる愉快なエピソードとともに、

和やかに最終回の講座がスタートしました。

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現代短歌鑑賞は

花山多佳子さんの歌集『三本のやまぼふし』

が取り上げられました。

その歌の世界には

「ほかの人がどう思っても良い。

自分は自分が思うことを詠む」

といった姿勢が貫かれているとお聞きしました。

短歌の創作に限らず、

大人になればなるほど

大切にしたいことだと感じました。

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今回、ある受講生の方が

「メロディキャンドル」をテーマに歌を詠まれ、

その実物を実際に持ってきてくださったのが

印象的でした。

先生も初めてご覧になったとのことで、

最後にそれをプレゼントされていました。

 

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限られた時間でしたが、

凛として明るく聴き取りやすいお声で、

短歌の魅力と楽しさを伝えていただきました。

 

受講生の皆さんの表情も終始明るく朗らかで、

「とても楽しく、勉強になりました」

「来年も絶対に受講したいです」

とのお声がけを多数いただきました。

 

小島先生、

ほんとうにありがとうございました。

受講生の皆さん、

来年も楽しみにお待ちしております!

OKP

 

短歌実作講座 2024 ②

2024年12月4日 15時07分
ラベル : 講座

10月22日(水)と23日(木)、

詩歌の森の樹々が美しく紅葉するなか、

第2回の短歌実作講座を開講しました。

 

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現代短歌の鑑賞では

久永草太さんの歌集『命の部首』

が取り上げられました。

命をテーマとしながらも

ユーモアに溢れた作風で、

皆さん笑顔で小島先生の解説に耳を傾けつつ、

短歌表現の多様性と奥深さを学びました。

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作品の添削では、

ご家庭の事情で出席できなかった方の作品も含め、

一首一首丁寧に添削と鑑賞がなされました。

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仮名表記や文法についての解説のほか

具体的な表現が歌を生かすこと、

情報を詰め込みすぎると

伝えたいことが却ってぼやけてしまうことなど、

良い歌を作るための要点や秘訣が示され、

今回も大いに充実した時間となりました。

 

OKP

 

短歌実作講座 2024 ①

2024年12月4日 14時07分
ラベル : 講座

本年度の短歌実作講座が

9月24日(火)、25日(水)から始まりました。

1班・2班に分かれての全3回の講座です。

講師は昨年同様、歌人の小島ゆかり先生です。

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今回も県内外から各班20名の皆さんが参加されました。

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まずはじめに現代短歌を鑑賞します。

第1回目は、本屋敏郎さんの歌集『神話街道』が取り上げられました。

 

席後方の閲覧スペースにはこの歌集が置かれ、

小島先生の歌集や作品発表誌などともに

休憩中に手に取る方も多くいらっしゃいました。

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作品の添削では

お一人ずつ自作を声に出して読み上げた後、

先生からのアドバイスをいただきました。

皆さん大きく頷きながらメモをとり、

また熱心に質問をしていました。

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事前に2首ずつ提出された作品は

何気ない日常を切り取ったものから、

世界情勢に寄せる想いまで、

また、家族や友人のことから、

ご当地出身の大リーガー・大谷翔平選手を取り上げたものまで、

バラエティに富んでいました。

 

小島先生の魔法のような添削に感嘆の声があがる場面も多く見られ、

講座は始終穏やかな雰囲気で進められました。     

                        

OKP                                                                                                   

こどもの俳句教室2024 秋の部

2024年11月14日 16時30分
ラベル : 講座

10月6日(日)と20日(日)の2回にわたって

こどもの俳句教室・秋の部が開催されました。

片方みち子さん、髙橋美恵さんと一緒に、

クイズや季語探しをとおして、

俳句を楽しみながら作ります。

今回もたくさんのこどもたちが参加してくれました。

 

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第1回目の10月6日は、まず俳句クイズに挑戦!

クイズの答えと季語を見つけに、

雑草園と詩歌の森公園へ探検スタート!

 

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この日は澄みきった青空がひろがります。

「天高し」「秋高し」という

秋の季語も教えてもらいましたφ(..)メモメモ

 

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山口青邨さんのお宅と庭を探検!

 

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池の中で泳ぐ魚に興味津々!

 

見つけた季語は

「柘榴(ざくろ)の実」「梅もどき」「赤とんぼ」

「薄もみじ」「すすきの穂」など…

 

クイズの答え合わせのあとは、

見つけた季語で俳句を作りました。

作った俳句を短冊に書き、投句箱へ投句した後、

名前を伏せて清記した俳句の一覧が、

こどもたちに配られました。

 

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一覧の中から、自分の好きな俳句を2句ずつ選びます。

外で見つけてきた季語を上手に取り入れていました(^^)

 

第2回目の10月20日は、前回の振り返りからスタート!

前回作った俳句に、片方さんと美恵さんが

コメントしてくださった後、

外へ季語探しに向かいました。

 

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今回もまた新しい季語を見つけることができるかな?

秋の空、池の水面、公園の木々、生き物たちを

子どもたちは興味深く観察していました。

 

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池の様子も2週間前とは少し違っているかな?

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柘榴の実もたくさん落ちていたので拾い放題!

 

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とんぼをつかまえたり、

まつぼっくりを拾ったり、楽しそう!

 

和室に戻った後は、俳句作りに再挑戦!

 

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前回同様、みんなが作った俳句から、

自分の気に入った句を二つ選びます。

 

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他の人から自分の句を選んでもらえると

うれしいものですね。

 

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最後に自分が作った句の中から、

これ!と決めたものを短冊に揮毫(きごう)します。

 

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クイズから始まり、公園での季語探し、俳句作りと揮毫も、

子どもたちは積極的に楽しみながら取り組んでいました。

さらに俳句を身近に感じることができたのでは

ないでしょうか。

 

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作品は、当館1階の子どもコーナー付近に

展示中ですのでお見逃しなく!

またのご参加おまちしております!(^^)!

 

俳句入門講座 2024

2024年9月10日 16時00分
ラベル : 講座

 

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7/21(日)、7/28(日)、8/4(日)、8/11(日)に

俳句入門講座が開催されました。

講師は、『樹氷』主宰で岩手県俳人協会会長

を務めていらっしゃいます、白濱一羊先生です。

 

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第1回は、先生の用意してくださった資料をもとに、

切れ字など俳句の基本的な型を教えていただきました。

 

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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

第2回、第3回は句会を行いました。

 

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句会のながれとしては、

まず自作の句を短冊に書き写し、

名前を書かずに投句箱に投句します。

それを先生が一度回収され、

ランダムに数枚ずつ受講生に配ります。

 

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それらを順番に清記用紙に書き写しながら、回覧。

清記用紙をみて良いと思った句を一人3~4句、

また特に良いと思った1句(特選)を選句用紙に

書き留めておきます。

 

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その後、披講を行い句が選ばれた方は名乗りを上げます。

句を書いた作者の意図を先生が質問される

場面もあり、添削もしていただきました。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

最終日である第4回は吟行句会を行い、

更に俳句の表現と理解を深めていきます。

 

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場所は主に「詩歌の森」内で、

決められた時間の中で時にメモに書き込みながら、

思い思いに作句されていました。

 

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雑草園も人気の場所の一つです。

建物の中によく風が通り、

風鈴の音が一層夏を感じさせます。

雑草園の管理人さんも笑顔で見守っておられました。

 

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蟬がいたる所で、

とても元気に鳴いたのも印象深かったです。

今回、句の題材としても蟬を使われている方が

多かったように感じました。

 

 

ここで、全4回の講座の中で

それぞれ点数や特選数が多かった句を

ご紹介します。

 

・束稲山(たばしね)に大むらさきの隠れ径 

・夕立や湯宿に並ぶ登山靴

・雀のせ尚真っ直ぐや野萱草

・炎天や鼻梁の高きイブの像

 

点が全てではない、点が入っていなくても

良い句はあると先生はお話されていました。

先生の添削に、みなさん熱心に耳をかたむけられ、

時にうなずかれたりしながら

メモをとっていらっしゃる姿が印象的でした。

 

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句会を終えたら、

最後に全4回の講座の中で作った

ご自身の句の中でお気に入りの1句を選び、

短冊に揮毫していきます。

 

 

 

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今回もみなさんの自信作が出揃いました。

 

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短冊に揮毫された作品は9月7日(土)から

階段横のサンチョクコーナーにて展示しております。

是非足をお運びください。

 

白濱先生、受講生のみなさん、

本当にありがとうございました。

来年のご参加もお待ちしております!

 

OKP

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日本現代詩歌文学館

日本現代詩歌文学館の公式ブログです。学芸係が、当館の日常や詩歌の森公園の四季を紹介します。

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