詩歌の森日記

短歌入門講座

2022年10月2日 16時13分
ラベル : 講座

7月から8月にかけて、

短歌入門講座が開催されました。

講師は、高校の教員で、

歌誌『塔』の選者も務めていらっしゃる

梶原さい子先生(宮城県気仙沼市出身)です。

 

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梶原先生の講座も、今年で7年目を迎えました!

 

鑑賞や実作をとおして、短歌を基礎から学ぶ講座です。

第1回目(7/9)では、短歌の基本的な決まりごとを学んでから、

「付け句」「題詠」に挑戦しました!

 

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エクササイズとして穴埋め問題!

紙で隠された箇所には、どんなことばが入るのか…

正解は…「海」でした!

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まず「付け句」に挑戦!

お題の上3句に、下2句を自分で作って、

1首の短歌を完成させました。

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次は「題詠」

「水」をお題に短歌を作りました!

辞書を引いて作っている方も…!

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最後は受講生同士でグループを作り、それぞれの短歌の感想を話し合いました!

 

第2回目(7/23)では、「物に語らせる」ことを意識した

短歌作りに挑戦しました!

 

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最初に、壁に貼られた短歌に、感想を付箋に書いて貼り付けました。

実はこの短歌はすべて、受講生の皆さんが事前に提出したもの。

今回のお題は「手」でした。「手のひら」や「手土産」、「千手観音」etc...

同じ1字が入っていても、作る人によって、様々な短歌が生まれました。

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「物に語らせる」作り方について、野球の短歌を例に学びました。

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早速挑戦します!

自分の言いたいことを「物」に託して、短歌を作る…

むずかしーーい!!

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作り終えたら、第1回目の時と同じように、

それぞれの短歌の感想を、受講生同士で話し合いました。

 

第3回目(8/6)では、「変わり歌合わせ」に挑戦!

 

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まず4つの字をお題として、班ごとに計4首の短歌を作りました。

今年は「大」「谷」「翔」「平」⚾!!

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お題の文字ごとに、各班の短歌を発表!

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発表者は、短歌の作者とは別の人が務めます。

良いと思うところをたくさん褒めました!

 

受講生の皆さんが真剣に短歌を作る姿や、

受講生同士で、それぞれが作った短歌について

積極的に感想を話し合う姿が印象に残りました。

梶原先生、受講生の皆さん、ありがとうございました!

A

こどもの詩のワークショップ 

2022年8月19日 14時45分
ラベル : 講座

8月9日(火)に、3年ぶりとなる

こどもの詩のワークショップ

「わくわくなことばたち」が

開催されました。

講師は埼玉大学の

新井高子(あらいたかこ)先生です。

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詩やことばの魅力を
替え歌や詩作を通じて、

楽しみながら学びます。

今年は12名のこどもたちが

参加してくれました(≧▽≦)

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はじめまして(⌒∇⌒) 

自己紹介しながら、みんなの好きな動物をおしえてね!

 

先生と一緒に、擬音語・擬態語クイズをしたり

替え歌を作りました。

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「いぬのおまわりさん」が

「きたかみのおまわりさん」に( ´艸`)

 

次は、好きな本を選んで詩の朗読会。

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お友達の選んだ詩も素敵だな。。

先生による絵本の朗読も。

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みんな熱心に聞き入っています。

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4コマの絵に自分で考えた詩やお話を書いて

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みんなの前で発表しました👏パチパチパチ👏

 

午後は「おにのパンツ」の替え歌や、

マザーグースをもとにした連詩に挑戦!!

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面白い作品が出来上がりました(`・ω・´)b

 

休憩時間を使ってアイスタイム🍧

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ジャンケン大会で好きなアイスを選んだよ!

詩歌の森に出かけて自然の音をたくさん聞いたら

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楽しかったことを振り返りながら詩を作ろう!!

 

最後に、自作の詩の発表会(^^♪

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わくわくな言葉たちが散りばめられています☆彡

今日みんなが作ってくれた詩は、詩歌文学館の

サンチョクコーナーに

展示する予定です。

 

夏休み期間はクイズラリーも開催中なので

また遊びに来てくださいね!(^^)!

俳句入門講座

2022年8月18日 11時54分
ラベル : 講座

 

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7/19(火)、7/26(火)、8/2(火)、8/11(木)に

俳句入門講座が開催されました。

講師は、『樹氷』主宰で岩手県俳人協会会長、

NHK文化センターの講師などもされている

白濱一羊先生です。

 

弟1回は、「俳句とは何か」というところから、

「取り合わせ」についてなど

句作の基本となる部分を初心者でもわかるように

丁寧に教えてくださいました。

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「言葉の数の多さではなく、

共感するのに十分な情報量を入れて作ること」も

大事なポイントとして教えてくださいました。

 

◇◇◇◇◇

第2回は、受講生の皆さんが事前に作った句で互選をしました。

それぞれ自分の好きな句を選び、順番に発表していきます。

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もっとも点を集めた句をご紹介します。

・風青し真正面に岩手山

 

先生は、切れの作り方や働きについても

分かりやすく説明してくださいました。

 

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清記用紙に書き写す受講生の皆さん( ..)φ

積極的に質問をする場面も…

 

◇◇◇◇◇

弟3回は、先生から出された俳句の型にそって、

事前に作った句で互選をしました。

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俳句の型の具体的な説明や、季語の注意点なども

分かりやすく教えてくださいました。

 

◇◇◇◇◇

弟4回は、吟行と句会体験をします。

今日、見たもの感じたこと、気候をふまえて作ります。

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雑草園や詩歌の森公園に行き、俳句の題材を探します。

 

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ピンク色の花が綺麗に咲いていました(*^^*)

こちらは百日紅(さるすべり)という花木だそうです。

 

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その後、前回の作品について丁寧に講評、添削をしてくださいました。

(語順や文法について)

 

句会→講評

 

俳句は読む人の解釈、共感してもらえるか、

ごくわずかな境目を探すのが重要

他にも、自分で考えた言葉や、辞書に無い読みを無理に使わない方が良い 

などなど、分かりやすく教えてくださいました。

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最後は、講座で作った句を短冊へ揮毫しました。

 

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どれも素敵な作品です(*‘∀‘)

 

作品は8月19日(金)から展示予定です。

是非ご覧下さい。

 

白濱先生、受講生の皆さん、

本当にありがとうございました(*^-^*)

来年もご参加お待ちしております。

so/i

こどもの俳句教室2022 夏の部

2022年7月13日 15時30分
ラベル : 講座

6月5日(日)と19日(日)の二週にわたって

こどもの俳句教室が開催されました。

片方典子さん、髙橋美恵さんと一緒に、

クイズや季語探しをとおして、

俳句を楽しみながら作りました。

今回は12名のこどもたちが参加してくれました。

 

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第1回目の6月5日は、まず俳句クイズにチャレンジ!

クイズの答え(季語)を見つけに、

雑草園と詩歌の森公園へ行ってきます!

 

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クイズの答え以外の季語も、教えてもらいながら

どんどん集めていきました。

 

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雑草園で季語を発見!メモメモ…

 

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お家の中にもあるかな~?

 

見つけた季語は「柘榴(ざくろ)の花」「青梅」「睡蓮」

「風鈴」「籐椅子(とういす)」など…

 

クイズの答え合わせのあとは、見つけた季語で俳句を作りました。

作った俳句を短冊に書き、投句箱へ投句した後、

名前を伏せて清記した俳句の一覧が、子どもたちに配られました。

 

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一覧の中から、自分の好きな俳句を二句選びました。

 

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俳句にたくさん票が入った人には、賞品が贈られました!

おめでとうございます!

 

第2回目の6月19日は、前回の振り返りからスタート!

前回作った俳句に、片方さんがコメントしてくださった後、

季語探しに向かいました。

 

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同じ場所でも、2週間も経つと

植物の様子や見つけられる季語が変わってきます。

季語探しをとおして、少しずつ変わっていく季節を

子どもたちは感じとっていました。

 

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みんなの視線の先には…雨蛙!夏の季語です。

ちなみに「蛙」だと春の季語です。

 

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池をのぞき込む子どもたち。何を見つけたのかな?

 

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ザリガニがいました!「ザリガニ」も夏の季語です。

 

和室に戻った後は、俳句作りに再挑戦!

今回は俳句を、筆ペンで短冊に揮毫(きごう)しました!

 

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使い慣れていない筆ペンでの揮毫、集中…!

 

今年もコロナ感染対策を行いながらの

開催となりましたが、

クイズも、季語探しも、俳句作りも、揮毫も、

子どもたちは真剣に取り組んでいました。

パワフルに俳句に挑戦していく姿や、

季節を敏感に感じる姿が印象的でした。

 

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作品は、後日館内に展示予定です。

是非、ご覧ください。

 

A

古典文学講座-万葉集の女性歌人②

2022年7月7日 11時00分
ラベル : 講座

令和4年度古典文学講座万葉集

5/11(水)に始まった古典文学講座

講師は岩手県立大学名誉教授の佐々木民夫先生です。

 

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6月に入り、後半3回の講座が開かれました。

 

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第4回(6/8)では大伴坂上郎女が取り上げられました。

万葉集の女性歌人としては最多の八四首、

全体でも大伴家持、柿本人麻呂に次いで、三番目に多くの歌を

残しています。

娘の坂上大嬢は、家持と結婚しました。

恋の歌が多い坂上郎女ですが、大嬢に贈った歌には、母親として娘を想う気持ちが切々と綴られています。

 

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第5回(6/15)では狭野弟上娘子が取り上げられました。

下級の女官であった娘子は中臣朝臣宅守の妻となりますが、

その宅守は流罪となり越前へと下ってしまいます。

離ればなれになった娘子と宅守が贈り合った歌の数々・・・

娘子の歌には句切れが多用されており、特に4句目に

切迫した気持ちが表れているそうです。

 

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第6回(6/22)では「東国の女性」をテーマに、

女性の東歌や防人の妻の歌が取り上げられました。

恋の心情を歌った東国の女性、別離の夫への愛情を歌った防人の妻。

遠く離れた相手を案じながら大切に想う気持ちが伝わってきます。

万葉集の女性歌人の講座も最終回を迎え、参加者の皆様からたくさんの

反響をいただきました。

来年もまた、どんな講座が開かれるか楽しみです。

 

 

プロフィール

日本現代詩歌文学館

日本現代詩歌文学館の公式ブログです。学芸係が、当館の日常や詩歌の森公園の四季を紹介します。

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