詩歌の森日記

短歌入門講座 第1回

2020年9月17日 14時13分
ラベル : 講座

8月29日(土)

短歌入門講座の第一回が開催されました。

講師は宮城県気仙沼市出身、
高校(国語科)の教員でもある
歌人の梶原さい子先生です。

今年は定員を減らして開催しました。

 

短歌は難しいとか高尚と思われがちですが、

そんな風に思わなくてもいいんですよ

と、先生。

鑑賞や実作をとおして、

基礎から学ぶ全3回の講座です。

 

まずは・・・

①エクササイズ(^^)/

隠された部分【   】を考えてみます。

「いくつもの【   】が転がりて進みゆくなり列島の四季 内藤明」

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「昼と夜」「タンポポの種」「天気記号」

「サラリーマン」「悲しみ」…色々なジャンルの言葉が挙がりました。

他の人って自分が思ってもみないことを考えてるんだなあと

思いませんか。と先生。

実際の短歌は「首相の首」がはいるそうです。

タイムリーな内容ですね( ゚Д゚)

言葉遊びをしながら、教室の雰囲気と頭がほぐれてきました(*^^*)

次は・・・

②提示された上句(575)に

下句(77)を付けていく(付句)

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下句を自分で考えて、短歌に仕上げます。

2つのお題に取り組みました。 

 

「あの夏のあなたがとても好きでした」

受講生からは「ふわりと消えた携帯メール」

「会いたいと言うあなたは嫌い」

「長い黒髪風に吹かれて」などが挙がりました。

 

「ひどいこと言ってしまった帰り道」

受講生からは「買ったコーラの真っ黒な泡」

「空の絵の具に混ざって消えたい」などが挙がりました。

 

そして、一見関係のないところにもっていく手法を紹介して

いただきました。

例えば「遠いところに月一つある」など。

読手が想像を発展させるところに

短歌の面白さがあるとのお話をされていました。

 

最後の挑戦は…

③あらかじめ決められた題によって詩歌を作る(題詠)

お題は「水」です。

班に分かれて発表し合った後、全体で鑑賞しました。

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先生は短歌はやり取りなので、読み合うことも大事と仰っていました。

 

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講座を終えると、「歌」にうたわれている体験があっても

なくても、様々に思い浮かべて自分なりに味わうことができていました。

不思議と短歌を身近に感じることができた第一回目でした。

 

 

 

Bakky

 

 

 

 

 

 

俳句入門講座①

2020年9月4日 12時39分
ラベル : 講座

 

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8/30(日)に第1回俳句入門講座が開催されました。

講師は 『樹氷』 主宰で岩手県俳人協会会長、

NHK文化センターの講師などもされている

白濱一羊先生です。

 

前半は、「俳句とは何か」というところから、基本となる部分を

初心者でもわかるように丁寧に教えてくださいました。

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「俳句は短く、情景・場面を説明できない」

「切れ字で前後の言葉の関係を切り、想像の余地を作る」

「組み合わせる季語によって、意味にひろがりを持たせる」

などなど、作句のテクニックについてもお話しされました。

 

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後半は、受講生の皆さんに作ってきていただいた句で互選をしました。

一覧から自分の好きな句に点数を入れ、順番に発表していきます。

 

もっとも点を集めたのは、この2句。

・逝く夏や更地となりし郷の家

・爆薬の匂い深夜のバナナから

 

最後に、このほかの高得点だった句を含めて、先生が講評を行い、

語順や文法、句の情景まで分かりやすく説明してくださいました。

 

次回は9/6(日)です。

お気をつけてお越しください。(^^ゞ

so/i

俳句実作講座 第3回

2020年7月13日 09時21分
ラベル : 講座

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7/9(木)、7/10(金)

俳句実作講座 第3回目が行われました。

 

3月の開催予定から延期となり、

お待たせしてしまった中、

沢山の受講生の方々にご参加いただきました。

 

最終日となる第3回目の題は

「節分」もしくは「鳥帰る」で一句。

自由題で一句。です。

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ソーシャルディスタンスを確保するため、

会場は講堂となりました。

 

館長は、「 俳句は五、七、五と短いですが、

できるだけゆったりと簡潔に作ることも大事ですね 」

とお話もされていました。

 

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丁寧な添削指導に、みなさんも熱心に受講されていました(^^♪

 

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最後は水沢高校文芸短詩部の生徒さんと

記念撮影(^^)v

 

高野館長、受講生の皆樣、

大変ありがとうございました(*‘∀‘*)

 

次回も皆樣と楽しく講座ができることを

楽しみにしております。 

 

so/i 

俳句実作講座 第2回

2020年2月14日 10時19分
ラベル : 講座

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2/6(木)、2/7(金)

俳句実作講座 第2回目が行われました。

 

第2回目の題は

「吹雪」 もしくは 「寒卵」 で一句。

自由題で一句。 です。

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館長は、作品を見て疑問に思ったときは

上下の言葉を入れ替えてみるのもいいと助言をされ、

他にも、情景がさりげなく分かるように作ると良いですね。

とお話もされていました。

 

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講座中、屋根から積もった雪が落ちることもあり、

館長の 「 しずり雪 」 を使った一句で、

笑いが起きることもありました。(^^♪

 

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次回は、3/12(木)、3/13(金)の最終日となります。

お気をつけてご来館ください。(*‘∀‘)

so/i

俳句実作講座 第1回

2020年1月24日 13時25分
ラベル : 講座

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1/16(木)、1/17(金)

俳句実作講座 第1回目が行われました。

 

講師は、高野ムツオ新館長です。

 

はじめに、現在活躍中の俳人の作品を鑑賞します。

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作品について丁寧に説明をされる館長。。。

テーマを絞って作るというのも、

俳句のひとつの作り方との事で

みなさんとても感心をお持ちでした。

 

次に受講生の皆さんの添削指導です。

受講生の皆さんには、事前に作品を提出して頂いております。

 

第1回目の題は

 「霜夜」 もしくは 「蜜柑」 で一句。

  自由題で一句。 です。

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ひとりひとり丁寧に添削指導をし、

ときおり冗談も交えてお話をされる館長に

みなさんも楽しんで受講されていました。(^^♪

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どんな場面なのか、イメージや映像などが分かるように

具体的に俳句をつくるのも大事なことと、

お話もされていました。

 

色々なお話を聞くたびに、

とても奥の深いものだなあと感じる講座でした(*'▽')

 

次回は2/6(木)、2/7(金)となります。

まだまだ寒い日が続いておりますので、

お気をつけてお越しください。(^^ゞ

so/i

 

 

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日本現代詩歌文学館

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