8月29日(土)に
短歌入門講座の第一回が開催されました。
講師は宮城県気仙沼市出身、
高校(国語科)の教員でもある
歌人の梶原さい子先生です。
今年は定員を減らして開催しました。
短歌は難しいとか高尚と思われがちですが、
そんな風に思わなくてもいいんですよ
と、先生。
鑑賞や実作をとおして、
基礎から学ぶ全3回の講座です。
まずは・・・
①エクササイズ(^^)/
隠された部分【 】を考えてみます。
「いくつもの【 】が転がりて進みゆくなり列島の四季 内藤明」
「昼と夜」「タンポポの種」「天気記号」
「サラリーマン」「悲しみ」…色々なジャンルの言葉が挙がりました。
他の人って自分が思ってもみないことを考えてるんだなあと
思いませんか。と先生。
実際の短歌は「首相の首」がはいるそうです。
タイムリーな内容ですね( ゚Д゚)
言葉遊びをしながら、教室の雰囲気と頭がほぐれてきました(*^^*)
次は・・・
②提示された上句(575)に
下句(77)を付けていく(付句)
下句を自分で考えて、短歌に仕上げます。
2つのお題に取り組みました。
「あの夏のあなたがとても好きでした」
受講生からは「ふわりと消えた携帯メール」
「会いたいと言うあなたは嫌い」
「長い黒髪風に吹かれて」などが挙がりました。
「ひどいこと言ってしまった帰り道」
受講生からは「買ったコーラの真っ黒な泡」
「空の絵の具に混ざって消えたい」などが挙がりました。
そして、一見関係のないところにもっていく手法を紹介して
いただきました。
例えば「遠いところに月一つある」など。
読手が想像を発展させるところに
短歌の面白さがあるとのお話をされていました。
最後の挑戦は…
③あらかじめ決められた題によって詩歌を作る(題詠)
お題は「水」です。
班に分かれて発表し合った後、全体で鑑賞しました。
先生は短歌はやり取りなので、読み合うことも大事と仰っていました。
講座を終えると、「歌」にうたわれている体験があっても
なくても、様々に思い浮かべて自分なりに味わうことができていました。
不思議と短歌を身近に感じることができた第一回目でした。
Bakky