詩歌の森日記

俳句実作講座 1班 2班

2022年11月16日 14時47分
ラベル : 講座

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令和4年度 俳句実作講座(1班、2班)が開催されました。

講師は、高野ムツオ館長です。

 

◇◇第1回 8/25(木)、8/26(金)開催◇◇

はじめに、第1回目の題となっている「葡萄」「七夕」の季語を

取り入れている有名な俳人の作品を鑑賞していきます。

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「七夕」には「雨」がつきもので、雨の句が多いことや

季語の意味についても詳しく教えて下さいました。

他にも、類想、類句について、気を付けた方がよいとのことで、

エピソードを交えてお話して下さいました。

 

次に受講生の皆さんの添削指導です。

作品を見ながら、更に良くなるにはどうしたらよいのか

丁寧に指導をされる館長。

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「青葡萄」「青柿」など、果物に「青」つける場合の注意点や

難しさについても教えて下さいました。

(食べられるものと、食べられないものがあるため)

 

受講者から季語についての質問などもあり、

皆さん熱心に受講されていました。

 

◇◇第2回 9/15(木)、9/16(金)開催◇◇

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題は「花野」または「月」で一句、自由題で一句、です。

有名な俳人の作品の中から、「花野」「月」の季語を

取り入れている作品を紹介しながら、

季語の意味、作者の思いや情景なども詳しく教えてくださいました。

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添削指導では、言葉の選び方や語句の入れ替えについて具体的に

説明してくださいました。

(例)

月の出や(上五)→ 宵闇やとした場合、

月が出る前の闇となる。(一つの方法)

並ぶ屋根(下五)→ 屋根並びと入れ替えることで、

印象がやわらかくなる。

 

◇◇第3回 10/27(木)、10/28(金)開催◇◇

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題は「小鳥来る」または「露」で一句、自由題で一句、です。

「小鳥来る」という季語は、基本、朝や鳴き声であること、

対比として「色鳥」という季語があることも教えてくださいました。

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館長は、季重なりの質問に対して

・名句にも沢山ある。ケースバイケースで

必ずしも駄目という事ではないですが、注意はした方がよい。

・俳句を習っている時などは、避けた方がいいですね。

などなど、いくつかの具体例を参考に分かりやすく

説明してくださいました。

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良い俳句が多くなっていて、とても楽しく鑑賞できる。

是非、「鬼剣舞」「鹿踊」などの、ご当地季語を使って俳句をつくり、

大事に語り継ぎたいですね。とおっしゃっていました。

 

高野館長、受講生の皆様、

大変ありがとうございました。

 

次回も是非ご参加お待ちしております(*^^*)

so/i

 

短歌入門講座

2022年10月2日 16時13分
ラベル : 講座

7月から8月にかけて、

短歌入門講座が開催されました。

講師は、高校の教員で、

歌誌『塔』の選者も務めていらっしゃる

梶原さい子先生(宮城県気仙沼市出身)です。

 

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梶原先生の講座も、今年で7年目を迎えました!

 

鑑賞や実作をとおして、短歌を基礎から学ぶ講座です。

第1回目(7/9)では、短歌の基本的な決まりごとを学んでから、

「付け句」「題詠」に挑戦しました!

 

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エクササイズとして穴埋め問題!

紙で隠された箇所には、どんなことばが入るのか…

正解は…「海」でした!

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まず「付け句」に挑戦!

お題の上3句に、下2句を自分で作って、

1首の短歌を完成させました。

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次は「題詠」

「水」をお題に短歌を作りました!

辞書を引いて作っている方も…!

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最後は受講生同士でグループを作り、それぞれの短歌の感想を話し合いました!

 

第2回目(7/23)では、「物に語らせる」ことを意識した

短歌作りに挑戦しました!

 

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最初に、壁に貼られた短歌に、感想を付箋に書いて貼り付けました。

実はこの短歌はすべて、受講生の皆さんが事前に提出したもの。

今回のお題は「手」でした。「手のひら」や「手土産」、「千手観音」etc...

同じ1字が入っていても、作る人によって、様々な短歌が生まれました。

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「物に語らせる」作り方について、野球の短歌を例に学びました。

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早速挑戦します!

自分の言いたいことを「物」に託して、短歌を作る…

むずかしーーい!!

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作り終えたら、第1回目の時と同じように、

それぞれの短歌の感想を、受講生同士で話し合いました。

 

第3回目(8/6)では、「変わり歌合わせ」に挑戦!

 

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まず4つの字をお題として、班ごとに計4首の短歌を作りました。

今年は「大」「谷」「翔」「平」⚾!!

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お題の文字ごとに、各班の短歌を発表!

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発表者は、短歌の作者とは別の人が務めます。

良いと思うところをたくさん褒めました!

 

受講生の皆さんが真剣に短歌を作る姿や、

受講生同士で、それぞれが作った短歌について

積極的に感想を話し合う姿が印象に残りました。

梶原先生、受講生の皆さん、ありがとうございました!

A

高校生インターンシップ

2022年9月20日 15時22分
ラベル : その他

8月24日、25日の2日間、北上翔南高校の生徒が

インターンシップに来てくれました。

3年前に高校生インターンシップを紹介した

ブログを読んで、

「自分も原稿入力や校正作業をやってみたい」と。

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手書き原稿は読みにくい字も多く

多少慣れた職員でも難儀しますが、

辞書を引き、きちんと文脈を捉え打ち込んでいました!

 

ちょうど高野館長の俳句講座だったため、

受付の補助につづき、講座を受講。

学校の授業のようで楽しかったそうです(^^)

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2日間、楽しく体験できたようです。

本が好きな様子も伝わってきましたよ。

これからもいろいろな経験を積んで、

やりたいことを見つけてください!

T2 

 

 

 

こどもの詩のワークショップ 

2022年8月19日 14時45分
ラベル : 講座

8月9日(火)に、3年ぶりとなる

こどもの詩のワークショップ

「わくわくなことばたち」が

開催されました。

講師は埼玉大学の

新井高子(あらいたかこ)先生です。

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詩やことばの魅力を
替え歌や詩作を通じて、

楽しみながら学びます。

今年は12名のこどもたちが

参加してくれました(≧▽≦)

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はじめまして(⌒∇⌒) 

自己紹介しながら、みんなの好きな動物をおしえてね!

 

先生と一緒に、擬音語・擬態語クイズをしたり

替え歌を作りました。

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「いぬのおまわりさん」が

「きたかみのおまわりさん」に( ´艸`)

 

次は、好きな本を選んで詩の朗読会。

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お友達の選んだ詩も素敵だな。。

先生による絵本の朗読も。

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みんな熱心に聞き入っています。

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4コマの絵に自分で考えた詩やお話を書いて

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みんなの前で発表しました👏パチパチパチ👏

 

午後は「おにのパンツ」の替え歌や、

マザーグースをもとにした連詩に挑戦!!

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面白い作品が出来上がりました(`・ω・´)b

 

休憩時間を使ってアイスタイム🍧

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ジャンケン大会で好きなアイスを選んだよ!

詩歌の森に出かけて自然の音をたくさん聞いたら

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楽しかったことを振り返りながら詩を作ろう!!

 

最後に、自作の詩の発表会(^^♪

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わくわくな言葉たちが散りばめられています☆彡

今日みんなが作ってくれた詩は、詩歌文学館の

サンチョクコーナーに

展示する予定です。

 

夏休み期間はクイズラリーも開催中なので

また遊びに来てくださいね!(^^)!

俳句入門講座

2022年8月18日 11時54分
ラベル : 講座

 

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7/19(火)、7/26(火)、8/2(火)、8/11(木)に

俳句入門講座が開催されました。

講師は、『樹氷』主宰で岩手県俳人協会会長、

NHK文化センターの講師などもされている

白濱一羊先生です。

 

弟1回は、「俳句とは何か」というところから、

「取り合わせ」についてなど

句作の基本となる部分を初心者でもわかるように

丁寧に教えてくださいました。

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「言葉の数の多さではなく、

共感するのに十分な情報量を入れて作ること」も

大事なポイントとして教えてくださいました。

 

◇◇◇◇◇

第2回は、受講生の皆さんが事前に作った句で互選をしました。

それぞれ自分の好きな句を選び、順番に発表していきます。

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もっとも点を集めた句をご紹介します。

・風青し真正面に岩手山

 

先生は、切れの作り方や働きについても

分かりやすく説明してくださいました。

 

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清記用紙に書き写す受講生の皆さん( ..)φ

積極的に質問をする場面も…

 

◇◇◇◇◇

弟3回は、先生から出された俳句の型にそって、

事前に作った句で互選をしました。

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俳句の型の具体的な説明や、季語の注意点なども

分かりやすく教えてくださいました。

 

◇◇◇◇◇

弟4回は、吟行と句会体験をします。

今日、見たもの感じたこと、気候をふまえて作ります。

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雑草園や詩歌の森公園に行き、俳句の題材を探します。

 

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ピンク色の花が綺麗に咲いていました(*^^*)

こちらは百日紅(さるすべり)という花木だそうです。

 

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その後、前回の作品について丁寧に講評、添削をしてくださいました。

(語順や文法について)

 

句会→講評

 

俳句は読む人の解釈、共感してもらえるか、

ごくわずかな境目を探すのが重要

他にも、自分で考えた言葉や、辞書に無い読みを無理に使わない方が良い 

などなど、分かりやすく教えてくださいました。

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最後は、講座で作った句を短冊へ揮毫しました。

 

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どれも素敵な作品です(*‘∀‘)

 

作品は8月19日(金)から展示予定です。

是非ご覧下さい。

 

白濱先生、受講生の皆さん、

本当にありがとうございました(*^-^*)

来年もご参加お待ちしております。

so/i

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日本現代詩歌文学館

日本現代詩歌文学館の公式ブログです。学芸係が、当館の日常や詩歌の森公園の四季を紹介します。

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