詩歌の森日記
2023年9月8日
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令和5年度俳句実作講座【添削篇】が開催されました。
講師は、高野ムツオ館長です。
◇第1回 5/18(木)、19(金)開催◇
題は「葉桜」または「薫風」で一句、
自由題で一句です。
始めは、「葉桜」「薫風」が取り入れられている俳句を鑑賞しました。
それぞれの季語だけでなく、
ほかの「植物」や「風」に関連する季語に話を広げて、
意味や使い方を詳しく教えてくださいました。
次に、受講生の皆さんへの添削指導です。
館長から丁寧な指導が入りました。
受講生の皆さんも、真剣に聞き入っていました。
◇第2回 6/15(木)、16(金)開催◇
題は「青田」または「夏燕」で一句、
自由題で一句です。
田に関連する季語として、「青田」のほかに、
「植田」「春田」「稲田」などが挙げられました。
そして、これらの季語を使い分けるためには、
「いつから」といった科学的日数で考えるのではなく、
目で見た時の印象が大切であると、解説がありました。
添削指導では受講生の、
〈待ち人の来るや駅舎に夏燕〉
という一句について、
・「待ち人/燕が駅舎に来た」という、情景の取り合わせが上手い
・切れ字の「や」で、待っていた相手が来たことへの感動が表現できている
などの解説がありました。
そして「駅に着いた」ことが分かりやすくなるよう、
例句として、
〈待ち人の駅に着きたり夏燕〉を挙げてくださいました。
◇第3回 7/20(木)、21(金)開催◇
題は「噴水」または「胡瓜」で一句、
自由題で一句です。
「噴水」「胡瓜」の俳句を鑑賞しながら、
季語の歴史や、俳句に込められた思いなども、
詳しく教えてくださいました。
最後に、受講生の方から、
「語彙力を増やすために、先生が心がけていることはどんなことでしょうか?」
と質問がありました。
館長は、
「できるだけ、詩・短歌・俳句を読む」
「分からない言葉があれば、必ず調べる」
といったことを挙げられました。
「その土地や身近の伝統的な言葉を吸収することで、日常の言葉の気付きに繋がる」
とのことです。
高野館長、受講生の皆様、
ありがとうございました。
次回もぜひご参加ください!
A
2023年8月22日
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8月9日(水)10日(木)に、
こどもの詩のワークショップが
開催されました。
講師は盛岡市在住の詩人で
国語科の教員として
県内各地の中学校に勤められた
菊池唯子(きくちゆいこ)先生です。
詩やことばの魅力を
替え歌や詩作を通じて、
楽しみながら学びます。
今年は6名のこどもたちが
参加してくれました!(^^)!
まずは、「あいうえお」を使って
ウォーミングアップをしたら
自己紹介タイム!
みんな大きな声が出せていたよ。
まど・みちおさんや草野心平さんの
詩を読んでいくと
ひとつの音の言葉でもいろいろな読み取り方が
あることがわかって面白い!
「おとうさんの木」という作品から
どんなことがわかるか、
みんなで詩に書き込んでみたり、
「あさがお」という作品では、
「わたし」と「あさがお」がお話しする中で
いつの朝顔に問いかけているのか、
みんなで相談して答えを導き出しました👍
休憩をはさんだら、みんな大好き外遊び!
詩歌の森へお散歩に出かけます。
今年の夏はセミがたくさん!
木に止まっているセミ、脱皮中のセミ、
とんでいるセミ。
公園を整備してくれているおじさんに
セミの穴のありかも教えてもらったよ。
1日目は、お部屋に戻ってきたら
「ドレミの歌」の替え歌「アイウ編」を
みんなで協力して作りました。
いよいよ詩を作って発表タイム(*^▽^*)
自分の作った詩にそえてクレヨンや色鉛筆で絵を描いていきます。
2日目はまん中に書きたいテーマ「詩のたね」を
決めて、矢印の先に「どんな」「いつの」
「何みたい」など
思いついた言葉を入れていきます。
誰かのすきなところ3つ、きらいなところ3つを
書き出して、最後に「きらい」から「すき」に
ひっくり返します。
100%のすき、100%のきらいはなくて、
きらいの中にすきを発見するのが楽しいね、と先生。
大切な家族への思いを詩の中で表現できたね(*^^)v
最初は少し緊張気味だった子どもたちも
先生のワークショップに参加するうちに
いつのまにかたくさんの言葉が
出てくるようになりました(*^▽^*)
みんなが作ってくれた詩は、詩歌文学館の
サンチョクコーナーに
展示する予定です。
8月中はクイズラリーも開催中なので
また遊びに来てくださいね!
来年もまたのご参加お待ちしております✧♡
ゆ
2023年8月21日
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7/8(土)、7/22(土)、8/6(日)に、
短歌入門講座が開催されました。
講師は、高校の教員(国語科)で、
歌誌『塔』の選者を務めていらっしゃる
梶原さい子先生(宮城県気仙沼市出身)です。
梶原先生の講座は今年で8年目となりました。
鑑賞や実作をとおして、短歌を基礎から学ぶ講座です。
第1回目(7/9)では、短歌の基本的な決まりごとを学んでから、
「付け句」や「題詠」に挑戦!
まずは穴埋め問題!
妻のゐぬ夜の厨(くりや)にわれを呼ぶ「○○」に返事して立つ
○○には何が入るでしょう?
答えはなんと「電子レンジ」!
続いて「付け句」に挑戦!
お題の「もしここにタイムマシンがあったなら」。
続く下の句を自分で作って、
1首の短歌を完成させました。
さて皆さんどんな下の句を考えたのでしょう…?
「渋沢栄一顔になりたい」
「憧れていた古代のローマ」などがあがりました(^^)
その後グループに分かれ、
出来上がった作品に対して感想を話し合います。
次はいよいよ「題詠」!
「小」をお題に一首短歌を作り、
最後に全員で作品を鑑賞し合いました。
第2回目(7/22)では、
短歌のポイント(下の句の付け方、比喩の歌)
を、勉強しました!
最初に壁に貼られた短歌に、
よいところ(感想)を付箋に書いて貼っていきます。
ちなみに作者は伏せてあります。
この短歌は受講生の皆さんが宿題として事前に提出した作品です!
お題は「野」。
野草、野球、富良野、
野原しんのすけ…(^^)
人それぞれいろんな「野」があるのですね。
下の句の付け方、比喩について学んだあと、
最後に1人一首比喩の歌を作りました!
この日も完成した作品について、
感想を話し合いました。
講座を重ねるごとにどんどん積極的に意見が出るように!
第3回目(8/6)では、「変わり歌合(うたあわせ)」に挑戦!
「変わり歌合」では、お題の中の文字を入れ込んで短歌を作ります。
今回は四人一組の班に分かれ、お題の文字を一人一字ずつ担当しました。
「羽」「生」「電」「撃」Σ(・ω・ノ)ノ!
最近ウワサのあのお方です!
発表は、短歌の作者とは別の人(応援者)が行います。
応援者の皆さん、事前に作者にお話を聞いたり…
大切な作品をどのようにプレゼンするか考えてました。
作品のいいと思うところを、
自分のエピソードを交えたりしながら発表してました!
短歌は自由で楽しいという先生のお言葉のとおり、
終始楽しい雰囲気の中での講座でした。
最後に受講生の皆さんからは、
とても楽しかった、また参加したいという声もいただきました。
梶原先生、受講生の皆さん、ありがとうございました!
A
2023年8月18日
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7/16(日)、7/23(日)、7/30(日)、8/6(日)に
俳句入門講座が開催されました。
講師は、『樹氷』主宰で岩手県俳人協会会長、
NHK文化センターの講師などもされている
白濱一羊先生です。
第1回は
先生の用意してくださった資料と解説を聞きながら
俳句の基本的な型を教えていただきました。
「や」「かな」「けり」など
俳句に深みを持たせる
『切れ字』も学びました。
みなさん真剣にメモをとっていらっしゃいました( ..)φ
◆◆◆◆◆
第2回は
受講生のみなさんが宿題で提出されていた句で句会を行いました。
好きな句を順番に発表し、集計します。
今回もっとも点を集めた句をご紹介!
・紅蓮や世情は知らず凜とあり
「俳句を作られた方と読み手の感性が重なるか」というお話も
興味深かったです。
世代によって解釈の変わる句もあり
受講生のみなさんも積極的に質問される場面が多くありました。
◆◆◆◆◆
第3回は
事前に先生が指定された型にそって作られた俳句で句会を行いました。
季語を調べる際
歳時記以外の辞書も引いてみると良いとのアドバイスも…
受講生のみなさん同士で教え合われたり
休憩時間に積極的に先生に質問される姿も印象的でした(*^^*)
◆◆◆◆◆
第4回(最終日)は
吟行&句会を行いました!
雑草園や詩歌の森の中を歩きながら
受講生のみなさん、思い思いの場所で俳句を作られていました。
詩歌の森内には、ちょっとした涼しいスポット
『滝』もありますので、是非訪れた際は
探してみてください(^^♪
吟行が終われば、お待ちかね!!
句会が始まります。
お一人お一人真剣に先生のお話に耳を傾け、
時に受講生のみなさん同士で和やかに
感想を述べ合っていらっしゃいました。
最後は、講座で作った句を短冊へ揮毫します。
短冊作品がズラリ…とっても素敵です(≧▽≦)
作品は8月16日(水)から
階段横のサンチョクコーナーにて展示しております。
是非ご覧下さい!!
白濱先生、受講生のみなさん、
本当にありがとうございました(^-^)
来年のご参加もお待ちしております!
OKP