詩歌の森日記
2023年10月30日
ラベル : イベント
10月14日(土)に、
北上市 高校生俳句バトル!2023が
開催されました。
北上市内から参加した10名の高校生が
ワークショップや俳句甲子園形式のバトルに
挑戦しました!
最初に午前の部として、
俳句の作り方を基礎から学ぶ
ワークショップが会議室で行われました。
講師は昨年同様、
午後からのバトルで選者も務めていただく
神野紗希先生(俳人)です。
神野先生ご自身も高校時代俳句甲子園に参加され、
優勝のご経験が!!
今回は
黒沢尻北高校
北上翔南高校
専修大学北上高校
3校から参加がありました!
皆さん最初は緊張気味…(^^;)
まずは俳句の基本を学びます。
俳句は世界最短詩です。
外国でも「Haiku」で通じます。と、先生。
講義の後はいよいよ俳句を作ります!
俳句は一つ核をきめて
そこから育てていくと
作りやすいと先生はおっしゃっていました。
とはいえなかなか難しい~(+_+)
そこで神野先生が用意してくださった
『俳句メーカー』
が登場します!
季語札(五)自由札(七)自由札(五)の
3枚のカードを組み合わせることにより
俳句が作れるカードです。
カードを見ながら真剣そのもの…。
みなさん仲間たちと意見交換しながら
ワイワイ楽しそうに
作品を作っていました。
神野先生やスタッフの方々に
アドバイスをいただきます。
作った作品は
午後からのバトルで発表します。
ほとんどの人が
俳句を作った経験がない
とのことでしたが、
さてどんな作品が生まれたのでしょうか…?
楽しみです!
ず
10月8日(日)と15日(日)の全2回で
こどもの俳句教室(秋の部)が開催されました。
夏の部に参加してくれたメンバーに新たなメンバーも加わり
みんなのやる気も上がります!
クイズや季語探しなどを行いながら
片方みち子さん、髙橋美恵さんと共に
俳句に慣れ親しんでいきます。
【第1回目(10月8日)の様子】
簡単な自己紹介の後
片方さんと美恵さんから
今日のスケジュールなどを聞きます。
みんなわくわくそわそわ♪
さっそく外へ季語を探しに出発!!
まずは俳句クイズにチャレンジです!
答え(季語)を見つけに雑草園に向かいましょう。
歩いていくと「がまずみの実」がなっていました!
秋の季語を発見です!
雑草園に到着したら、みんなで探索開始!
おや?どうやらお庭の奥で
青邨さんの句碑を見つけたようです。
俳句クイズの問題を解いていきましょう♪
山口青邨宅にもクイズの答えが!!
雑草園と山口青邨宅を探索した後は
詩歌の森の中にも季語を探しに行きましょう!
俳句を作るヒントになりそうです。
詩歌文学館に帰ってきたら
クイズの答え合わせをして
俳句作りに取りかかりましょう♪
「もっと俳句を作りたい!」とみんな笑顔。
最後にみんなが作った俳句の中から
お気に入りの句を発表し合いました!
【第2回目(10月15日)の様子】
第2回もご挨拶からスタート!
雑草園へ季語探しに出発です!
15日のお天気は雨☂
思い思いの傘をさして
季語を探しながら俳句を考えます(^^♪
山口青邨宅で片方さんが教えて下さった
青邨さんのお話に
みんな興味しんしん!
青邨さんが実際に使われていた机で
聞いたお話や俳句をメモメモ( ..)φ
どんどん素敵な俳句が生まれそうです!
戻った後は、俳句作りに再挑戦!!
俳句の基本的なルールは「五・七・五」の
17音(おん)で句をつくること!
指を使って確認する子も。
作った句を練習用短冊に書いて
投句箱へイン!
俳句が出そろったらスタッフが句会の準備へ!
待っている時間に俳句かるたをして盛り上がっていました♪
準備が整ったら
いよいよ句会が始まります!
お気に入りの句を選んで
どこが良かったかもみんなの前で発表しました(*'▽')
最後に自分で作った一番のお気に入りの句を
筆ペンで短冊に揮毫(きごう)します!!
今回も素晴らしい俳句作品がそろいましたね☆ミ
作品は後日
館内1階のサンチョクコーナーにて展示予定です!
どちらもエネルギッシュな会になりました!!
参加者の皆さん、
片方さん、美恵さん、
本当にありがとうございました!
OKP
令和5年度俳句実作講座【添削篇】が開催されました。
講師は、高野ムツオ館長です。
◇第1回 5/18(木)、19(金)開催◇
題は「葉桜」または「薫風」で一句、
自由題で一句です。
始めは、「葉桜」「薫風」が取り入れられている俳句を鑑賞しました。
それぞれの季語だけでなく、
ほかの「植物」や「風」に関連する季語に話を広げて、
意味や使い方を詳しく教えてくださいました。
次に、受講生の皆さんへの添削指導です。
館長から丁寧な指導が入りました。
受講生の皆さんも、真剣に聞き入っていました。
◇第2回 6/15(木)、16(金)開催◇
題は「青田」または「夏燕」で一句、
自由題で一句です。
田に関連する季語として、「青田」のほかに、
「植田」「春田」「稲田」などが挙げられました。
そして、これらの季語を使い分けるためには、
「いつから」といった科学的日数で考えるのではなく、
目で見た時の印象が大切であると、解説がありました。
添削指導では受講生の、
〈待ち人の来るや駅舎に夏燕〉
という一句について、
・「待ち人/燕が駅舎に来た」という、情景の取り合わせが上手い
・切れ字の「や」で、待っていた相手が来たことへの感動が表現できている
などの解説がありました。
そして「駅に着いた」ことが分かりやすくなるよう、
例句として、
〈待ち人の駅に着きたり夏燕〉を挙げてくださいました。
◇第3回 7/20(木)、21(金)開催◇
題は「噴水」または「胡瓜」で一句、
自由題で一句です。
「噴水」「胡瓜」の俳句を鑑賞しながら、
季語の歴史や、俳句に込められた思いなども、
詳しく教えてくださいました。
最後に、受講生の方から、
「語彙力を増やすために、先生が心がけていることはどんなことでしょうか?」
と質問がありました。
館長は、
「できるだけ、詩・短歌・俳句を読む」
「分からない言葉があれば、必ず調べる」
といったことを挙げられました。
「その土地や身近の伝統的な言葉を吸収することで、日常の言葉の気付きに繋がる」
とのことです。
高野館長、受講生の皆様、
ありがとうございました。
次回もぜひご参加ください!
A
8月9日(水)10日(木)に、
こどもの詩のワークショップが
開催されました。
講師は盛岡市在住の詩人で
国語科の教員として
県内各地の中学校に勤められた
菊池唯子(きくちゆいこ)先生です。
詩やことばの魅力を
替え歌や詩作を通じて、
楽しみながら学びます。
今年は6名のこどもたちが
参加してくれました!(^^)!
まずは、「あいうえお」を使って
ウォーミングアップをしたら
自己紹介タイム!
みんな大きな声が出せていたよ。
まど・みちおさんや草野心平さんの
詩を読んでいくと
ひとつの音の言葉でもいろいろな読み取り方が
あることがわかって面白い!
「おとうさんの木」という作品から
どんなことがわかるか、
みんなで詩に書き込んでみたり、
「あさがお」という作品では、
「わたし」と「あさがお」がお話しする中で
いつの朝顔に問いかけているのか、
みんなで相談して答えを導き出しました👍
休憩をはさんだら、みんな大好き外遊び!
詩歌の森へお散歩に出かけます。
今年の夏はセミがたくさん!
木に止まっているセミ、脱皮中のセミ、
とんでいるセミ。
公園を整備してくれているおじさんに
セミの穴のありかも教えてもらったよ。
1日目は、お部屋に戻ってきたら
「ドレミの歌」の替え歌「アイウ編」を
みんなで協力して作りました。
いよいよ詩を作って発表タイム(*^▽^*)
自分の作った詩にそえてクレヨンや色鉛筆で絵を描いていきます。
2日目はまん中に書きたいテーマ「詩のたね」を
決めて、矢印の先に「どんな」「いつの」
「何みたい」など
思いついた言葉を入れていきます。
誰かのすきなところ3つ、きらいなところ3つを
書き出して、最後に「きらい」から「すき」に
ひっくり返します。
100%のすき、100%のきらいはなくて、
きらいの中にすきを発見するのが楽しいね、と先生。
大切な家族への思いを詩の中で表現できたね(*^^)v
最初は少し緊張気味だった子どもたちも
先生のワークショップに参加するうちに
いつのまにかたくさんの言葉が
出てくるようになりました(*^▽^*)
みんなが作ってくれた詩は、詩歌文学館の
サンチョクコーナーに
展示する予定です。
8月中はクイズラリーも開催中なので
また遊びに来てくださいね!
来年もまたのご参加お待ちしております✧♡
ゆ
7/8(土)、7/22(土)、8/6(日)に、
短歌入門講座が開催されました。
講師は、高校の教員(国語科)で、
歌誌『塔』の選者を務めていらっしゃる
梶原さい子先生(宮城県気仙沼市出身)です。
梶原先生の講座は今年で8年目となりました。
鑑賞や実作をとおして、短歌を基礎から学ぶ講座です。
第1回目(7/9)では、短歌の基本的な決まりごとを学んでから、
「付け句」や「題詠」に挑戦!
まずは穴埋め問題!
妻のゐぬ夜の厨(くりや)にわれを呼ぶ「○○」に返事して立つ
○○には何が入るでしょう?
答えはなんと「電子レンジ」!
続いて「付け句」に挑戦!
お題の「もしここにタイムマシンがあったなら」。
続く下の句を自分で作って、
1首の短歌を完成させました。
さて皆さんどんな下の句を考えたのでしょう…?
「渋沢栄一顔になりたい」
「憧れていた古代のローマ」などがあがりました(^^)
その後グループに分かれ、
出来上がった作品に対して感想を話し合います。
次はいよいよ「題詠」!
「小」をお題に一首短歌を作り、
最後に全員で作品を鑑賞し合いました。
第2回目(7/22)では、
短歌のポイント(下の句の付け方、比喩の歌)
を、勉強しました!
最初に壁に貼られた短歌に、
よいところ(感想)を付箋に書いて貼っていきます。
ちなみに作者は伏せてあります。
この短歌は受講生の皆さんが宿題として事前に提出した作品です!
お題は「野」。
野草、野球、富良野、
野原しんのすけ…(^^)
人それぞれいろんな「野」があるのですね。
下の句の付け方、比喩について学んだあと、
最後に1人一首比喩の歌を作りました!
この日も完成した作品について、
感想を話し合いました。
講座を重ねるごとにどんどん積極的に意見が出るように!
第3回目(8/6)では、「変わり歌合(うたあわせ)」に挑戦!
「変わり歌合」では、お題の中の文字を入れ込んで短歌を作ります。
今回は四人一組の班に分かれ、お題の文字を一人一字ずつ担当しました。
「羽」「生」「電」「撃」Σ(・ω・ノ)ノ!
最近ウワサのあのお方です!
発表は、短歌の作者とは別の人(応援者)が行います。
応援者の皆さん、事前に作者にお話を聞いたり…
大切な作品をどのようにプレゼンするか考えてました。
作品のいいと思うところを、
自分のエピソードを交えたりしながら発表してました!
短歌は自由で楽しいという先生のお言葉のとおり、
終始楽しい雰囲気の中での講座でした。
最後に受講生の皆さんからは、
とても楽しかった、また参加したいという声もいただきました。
梶原先生、受講生の皆さん、ありがとうございました!
A