詩歌の森日記
2024年11月14日
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10月6日(日)と20日(日)の2回にわたって
こどもの俳句教室・秋の部が開催されました。
片方みち子さん、髙橋美恵さんと一緒に、
クイズや季語探しをとおして、
俳句を楽しみながら作ります。
今回もたくさんのこどもたちが参加してくれました。
第1回目の10月6日は、まず俳句クイズに挑戦!
クイズの答えと季語を見つけに、
雑草園と詩歌の森公園へ探検スタート!
この日は澄みきった青空がひろがります。
「天高し」「秋高し」という
秋の季語も教えてもらいましたφ(..)メモメモ
山口青邨さんのお宅と庭を探検!
池の中で泳ぐ魚に興味津々!
見つけた季語は
「柘榴(ざくろ)の実」「梅もどき」「赤とんぼ」
「薄もみじ」「すすきの穂」など…
クイズの答え合わせのあとは、
見つけた季語で俳句を作りました。
作った俳句を短冊に書き、投句箱へ投句した後、
名前を伏せて清記した俳句の一覧が、
こどもたちに配られました。
一覧の中から、自分の好きな俳句を2句ずつ選びます。
外で見つけてきた季語を上手に取り入れていました(^^)
第2回目の10月20日は、前回の振り返りからスタート!
前回作った俳句に、片方さんと美恵さんが
コメントしてくださった後、
外へ季語探しに向かいました。
今回もまた新しい季語を見つけることができるかな?
秋の空、池の水面、公園の木々、生き物たちを
子どもたちは興味深く観察していました。
池の様子も2週間前とは少し違っているかな?
柘榴の実もたくさん落ちていたので拾い放題!
とんぼをつかまえたり、
まつぼっくりを拾ったり、楽しそう!
和室に戻った後は、俳句作りに再挑戦!
前回同様、みんなが作った俳句から、
自分の気に入った句を二つ選びます。
他の人から自分の句を選んでもらえると
うれしいものですね。
最後に自分が作った句の中から、
これ!と決めたものを短冊に揮毫(きごう)します。
クイズから始まり、公園での季語探し、俳句作りと揮毫も、
子どもたちは積極的に楽しみながら取り組んでいました。
さらに俳句を身近に感じることができたのでは
ないでしょうか。
作品は、当館1階の子どもコーナー付近に
展示中ですのでお見逃しなく!
またのご参加おまちしております!(^^)!
ゆ
2024年10月9日
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◇◆◇午後の部◇◆◇
午後からは、講堂に移動して
いよいよ俳句バトルです!
俳句甲子園にならった方式でおこないます。
第1試合は専北A対翔南。
メンバーの中には去年参加してくれた人も!
ルールは
各チーム、まず代表者が俳句を読み上げ、
それに対して3分間の質疑応答。
1試合につき先鋒、中堅、大将の3句勝負です。
対戦ごとに選者の先生が判定、
赤と白、旗の色の数により勝敗が決まります。
選者の先生は昨年同様、
写真左側から順に
神野紗希先生
高野ムツオ館長
山下正彦先生(北上市芸術文化協会会長)
です。
午前のワークショップでは
作品の読み方も学びました。
自分の作品とはいえ、緊張しますね・・・。
作品の感想や率直に疑問に思ったことを
ぶつけ合い、
時にユーモアを交えながら
ディベートは展開されました。
試合結果、各選者の特選は以下のとおりです。
〈優勝〉
専修大学北上高校Aチーム
〈神野紗希選 特選〉
ソファで太宰を読む無花果のタルト
昆野一真さん(専修大学北上高校2年)
〈山下正彦選 特選〉
目が合って笑ってまるで桃実る
八重樫恭さん(専修大学北上高校3年)
〈高野ムツオ選 特選〉
テスト後のザワメク校舎バナナ食ふ
佐藤翔太さん(北上翔南高校2年)
最後に神野先生からは、
「1人の作家として
季語、言葉のイメージを見つけ、
俳句をつくろうとしているのを感じました。」
と、お言葉をいただきました。
今回、俳句の経験も様々ではありましたが、
高校生の皆さんは、
俳句をとおして
自分を表現するとともに、
相手とも対話をし、
またそれを楽しんでいるようでした。
参加してくださった高校生の皆さん、
選者の先生方、
ご協力いただきましたスタッフの皆さん、
本当にありがとうございました\(^o^)/
ず
2024年10月9日
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9月15日(日)に、
「北上市 高校生俳句バトル!2024」が、
開催されました。
最初は、2021年の
「きたかみ・鬼の国 俳句フェスティバル」での
プレイベントでしたが、
その後、
「北上市 高校生俳句バトル!」は継続開催。
今年で4回目となりました。
北上市内から参加した12名の高校生が、
ワークショップや俳句甲子園形式のバトルに
挑戦します。
◇◆◇午前の部◇◆◇
午前中はまず基礎から俳句の作り方を学ぶ、
ワークショップが行われました。
例年とは場所を変え、
和室での開講となりました。
講師は俳句甲子園で優勝のご経験もある、
神野紗希先生(俳人)です。
神野先生は毎年ワークショップ講師とバトル選者を
お務めくださっています。
今回は
北上翔南高校
専修大学北上高校
の2校より参加いただきました!
ワークショップでは
俳句の基礎について学び、
その後、俳句をつくる前段階として、
穴うめ問題が出ました。
「永遠のことを話そう○○○○○」
実はこれは神野先生の俳句です。
○○○○○の部分には何が入るでしょうか?
なかなかすぐには浮かんできません・・・(>_<)
「俳句に間違いはなく、すべてが正解です。
自分にとっての答えは
なんだろうということですよ。」
先生からお言葉をいただき、
次々と答えがあがっていきました。
高校生のみなさんからは
「道しるべ」、「めぐる春」、「夏至の夜」
といった答えが。
どれも素敵ですね(^^)
ちなみに先生の作られた俳句は
「永遠のことを話そう青蜜柑」
でした!
次はいよいよ俳句をつくります。
ここでは
神野先生がプロデュースされたカードゲーム、
「俳句メーカー」
を使います。
実はこのカード、
季語札(5)自由札(7)自由札(5)の
3枚のカードを組み合わせることにより
俳句が作れちゃうのです!
今回は緑色の自由札(5)を選び、
残りの12音を考えてみることにも挑戦!
神野先生やスタッフの方々に
アドバイスをいただきながら作品を作っていきます。
皆さん悩みつつも、
作品を1人2句完成させました。
この作品を午後からのバトルで発表します!!
ず
2024年9月10日
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7/21(日)、7/28(日)、8/4(日)、8/11(日)に
俳句入門講座が開催されました。
講師は、『樹氷』主宰で岩手県俳人協会会長
を務めていらっしゃいます、白濱一羊先生です。
第1回は、先生の用意してくださった資料をもとに、
切れ字など俳句の基本的な型を教えていただきました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
第2回、第3回は句会を行いました。
句会のながれとしては、
まず自作の句を短冊に書き写し、
名前を書かずに投句箱に投句します。
それを先生が一度回収され、
ランダムに数枚ずつ受講生に配ります。
それらを順番に清記用紙に書き写しながら、回覧。
清記用紙をみて良いと思った句を一人3~4句、
また特に良いと思った1句(特選)を選句用紙に
書き留めておきます。
その後、披講を行い句が選ばれた方は名乗りを上げます。
句を書いた作者の意図を先生が質問される
場面もあり、添削もしていただきました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
最終日である第4回は吟行句会を行い、
更に俳句の表現と理解を深めていきます。
場所は主に「詩歌の森」内で、
決められた時間の中で時にメモに書き込みながら、
思い思いに作句されていました。
雑草園も人気の場所の一つです。
建物の中によく風が通り、
風鈴の音が一層夏を感じさせます。
雑草園の管理人さんも笑顔で見守っておられました。
蟬がいたる所で、
とても元気に鳴いたのも印象深かったです。
今回、句の題材としても蟬を使われている方が
多かったように感じました。
ここで、全4回の講座の中で
それぞれ点数や特選数が多かった句を
ご紹介します。
・束稲山(たばしね)に大むらさきの隠れ径
・夕立や湯宿に並ぶ登山靴
・雀のせ尚真っ直ぐや野萱草
・炎天や鼻梁の高きイブの像
点が全てではない、点が入っていなくても
良い句はあると先生はお話されていました。
先生の添削に、みなさん熱心に耳をかたむけられ、
時にうなずかれたりしながら
メモをとっていらっしゃる姿が印象的でした。
句会を終えたら、
最後に全4回の講座の中で作った
ご自身の句の中でお気に入りの1句を選び、
短冊に揮毫していきます。
今回もみなさんの自信作が出揃いました。
短冊に揮毫された作品は9月7日(土)から
階段横のサンチョクコーナーにて展示しております。
是非足をお運びください。
白濱先生、受講生のみなさん、
本当にありがとうございました。
来年のご参加もお待ちしております!
OKP
2024年9月1日
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8月7日(水)8日(木)に、
こどもの詩のワークショップが
開催されました。
講師は盛岡市在住の詩人で
国語科の教員として
県内各地の中学校に勤められた
菊池唯子(きくちゆいこ)先生です。
詩やことばの魅力を
替え歌や詩作を通じて、
楽しみながら学びます。
まずは、童謡「おおきなたいこ」を使って
ウォーミングアップ!
(たいこ)のかわりに(おばけ)を入れたり、
(とんとんとん)のかわりに
(ヒューヒューヒュー)を入れたり
意見を出し合って大盛り上がり!
楽しい替え歌ができました(^^♪
阪田寛夫さんの「なまえ」という詩を
分担しながら音読した後は、
いくつかの詩の本文から
どんなタイトルが面白いか
考えて発表しました。
そのあと、音やようすを表すオノマトペを使って
オリジナルの詩を作ります。
詩と一緒にクレヨンで絵を描いたら
それぞれ自作の詩を発表!
ことばを繰り返してリズムを作れば詩ができる。
これがあったら面白いもの(ありえないもの)を
書くといいよ
唯子先生からのアドバイスもあって
みんな楽しい詩をつくることができました👏
2日目は、岸田衿子さんの詩「いろんなおとのあめ」から
昨日教わったオノマトペを見つけたり
自分たちで考えた言葉を当てはめたりしました。
同じく岸田衿子さんの詩「どうぶつかるた」では、
どんなひみつがかくされているか
みんなで相談して意見を出し合いました。
そしていよいよ詩の材料を探しに詩歌の森へ!!
どんな発見があるかな?
文学館に隣接した山口青邨宅も探検。
詩作のヒントになりそうなことばを拾っていました。
今年も公園にたくさんいるセミ(&脱け殻)たち。
池に泳ぐアメンボたち。
何気ない子供たちの会話を聞きながら、
詩にできそうな言葉がたくさんつまっているから、
それをそのまま詩にしてみて、と先生。
お部屋に戻って、
今度は川崎洋さんの詩「木」から
表現の工夫について考えました。
一行ずつホワイトボードに書いていって
どんな詩ができあがるかな?
みんなで作った詩「おかあさん」はこちら!
各自で詩をつくる時間でも、長い間集中して書いて
お話になっていたり、リズムになっていたり
工夫がたくさんありました!
と先生からお褒めの言葉が✨✨
2日間を通して子どもたちが作ってくれた詩は、
詩歌文学館の
サンチョクコーナーに
展示中です。
来年もたくさんのご参加お待ちしております✧♡
ゆ