令和6年度俳句実作講座【添削篇】が開催されました。
講師は、高野ムツオ館長です。
◇第1回 5/16(木)、17(金)開催◇
館長の添削とお話を楽しみに、例年以上に
市内外から沢山お集まりいただいたこともあり、
今年は早速、受講生の皆さんへの
添削指導に入ります。
題は「菜の花」または「母の日」で一句、
自由題で一句です。
受講生の方の作品に
語尾に「なう」を使った句があったとき、
「○○なう」というフレーズは
SNSにあげるときによく使われると
高校生の受講生さんから声が上がる場面も。
新しい表現が俳句の中にもたくさん
登場していますね。
母の日で句を作るときは、感謝の気持ちを
示すことと、モチーフが大事なのでそうです。
自分の母についての句が基本なので、自分が
母だとちょっと自慢気になってしまうかも?
◇第2回 6/20(木)、21(金)開催◇
題は「夏嵐」または「夏野」で一句、
自由題で一句です。
「夏嵐」は強いけれど、
「青嵐」「薫風」はそれに比べて爽やかなときに
使われるとのこと。
館長は、一つの句の中に情報量が多いときは、
見どころを一点に絞ったほうが良い。
また、読み手がその句を読んで、頭の中で
映像化できるかどうかが大事だと
お話しくださいました。
◇第3回 7/20(木)、21(金)開催◇
題は「夏の雨」または「栗の花」で一句、
自由題で一句です。
受講生の方の
〈夕間暮れおいでおいでと栗の花〉
という句については
風にそよいでいる栗の花が想像でき、
子どもがいなくなる時間帯の怖さが
うまく表現できているそうです。
受講生の方から、
「旧かな遣い/新仮名遣いは、句の中で
どちらかに統一したほうがよいか」
とのご質問がありました。
館長からは、
基本はどちらかに統一したほうがよいが、
チャレンジとしてはやってみていいと思うので、
自分なりの表現をさぐっていただければ、
とのお話でした。
毎回講座の終了後には受講生に囲まれる
高野館長。
みなさん、館長にきいてみたいことが
たくさんあるのですね。
次回もぜひ当館の講座へのご参加、
お待ちしております。
高野館長も丁寧な添削とお話
ありがとうございました。
ゆ