詩歌の森日記
2021年7月16日
ラベル : 講座
7/10(土)に短歌入門講座の
第2回目が開催されました。
今回は、テーマや技法を意識して詠むことを練習しました。
はじめに、受講生の方に予め提出いただいた二首の歌を
名前を伏せて鑑賞しました。
①鑑賞 その1 写実(ものごとの実際の様子を写す)の歌
主観を入れず作ってみましょうとのお題です。
意識しても、感情がどこかに入って
しまいがちになるそうです。
自分以外の歌について、感想を付箋に書いて貼りました。
「たまには感情を廃してカメラのような眼で
詠んでみるのもいいですよ」と、先生。
逆に自分がどういうことに感情を入れる
傾向があるのか分かったりするそうです。
②鑑賞 その2 非現実的な歌
グループ内で、一首につき3分を目安に
感じたことを話し合いました。
先生も出来栄えにびっくりされていました( ゚Д゚)
先生は、「写実と非現実な歌、対極的な歌を作ってみて
いかがでしょうか。
作るときの感覚が違う感じがしませんでしたか。
自分の好きな傾向が分かったり、また、自分の歌の偏りからも
解放されることもあります。
これから自分で作るときにも意識してみると面白いですよ」
と仰っていました。
続いては…歌作りに役立つ技法を3つ教えてもらいました。
③技法あれこれ
Aオノマトペ
B体言止め
C擬人法
そして…最後は
④歌会(*^-^*)
説明のあった技法(A~C)のいずれかを使った実作をしました。
それぞれに分かれて、鑑賞しました。
最後に一首づつ先生からアドバイスをいただきました(*^-^*)
技法を使って表現することで
言葉の持つ力を強調したり、感動を高めたり
調子を整えたり。。
表現の幅の広がりが体感できました。
言葉の多面性を感じることができた第2回目でした。
bakky
2021年7月8日
ラベル : 講座
7月3日(土)に
短歌入門講座の第1回が開催されました。
講師は宮城県気仙沼市出身、
高校(国語科)の教員で、歌誌『塔』の選者でもある
梶原さい子先生です。
梶原先生の講座は今年で6年目となります(*^^*)
鑑賞や実作をとおして、
基礎から学ぶ全3回の講座です。
はじめに短歌の基本的な決まりごとや
意外と身近にある短歌のリズムを
教えてもらいました。
名曲や流行りの歌もよく読むと短歌のリズムになっていることも多いそうです
そして次は早速実践へ…
①エクササイズ!(^^)!
隠された部分【 】を考えてみます。
「言うことをお願いだから聞いてくれ 暴走するな私の【 】 鈴木琴子」
受講生からは「弟」「涙腺」「胃袋」「腹音」
など、ユニークな言葉が挙がりました。
他の人が考えていることって面白いなあと
思いませんか。と先生。
実際の短歌は「前髪」がはいるそうです。
言葉遊びをしていると、頭がほぐれてきました(*^^*)
次は・・・
②提示された上句(575)に
下句(77)を付けていく(付け句)
下句を自分で考えて、短歌に仕上げます。
「わかってはいるけど素直になれなくて 【下句】」
受講生からは「子ども心を分かってほしくて」、
「ラインの既読そのまま放置」、
「ナビを無視して家につかない」などが挙がりました。
素直になれない場面は、無意識にしていることも多く
改めて言葉にすると似たような経験があったり…。
皆さんの「うーん、なるほど~」の共感が続きました。
最後の挑戦は…
③あらかじめ決められた題によって短歌を作る(題詠)
お題は「火」です。
グループで発表し合った後、全体で鑑賞しました。
皆さん緊張しながらも、個性豊かな歌を
詠んでくださり、とても和やかな雰囲気でした。
歌を通すと肩肘張らずにお話できるから不思議です(^^♪
等身大の歌を皆さんで楽しめた第1回目でした。
次回は7/10(土)を予定しております。
bakky
2021年6月30日
ラベル : 講座
6/24(木)、6/25(金)
俳句実作講座 第2回目が開催されました。
はじめに、第2回目の題となっている
「夏草」と「梅雨」の季語を取り入れている
有名な俳人の作品を鑑賞していきます。
高野ムツオ館長は、同じ「夏草」という季語を使っていても、
表現が全く違うこと、様々な詠みかたがあることについて
詳しく教えてくださいました。
次に受講生の皆さんの添削指導です。
作品を見ながら、どのように工夫すると良くなるのか
参考となる言葉を伝えながら、丁寧に指導をされる館長。
皆さんもご自身の句と向き合い、熱心に受講されていました。
館長は、「俳句は様子が伝わるように言葉を選ぶこと、
読者を誘うように作ることも大事なことですね」
と仰っていました。
後半は、受講者の方からの質問にも答えてくださり、
第2回目も内容の濃い講座となりました。
次回は7/22(木)、7/23(金)の最終日です。
お気をつけてお越しください(^^)
so/i
2021年6月3日
ラベル : 講座
5/27(木)、5/28(金)
俳句実作講座 第1回目が開催されました。
講師は、高野ムツオ館長です。
はじめに、第1回目の題となっている
「植田」と「郭公」の季語を取り入れている
有名な俳人の作品を鑑賞していきます。
館長は鑑賞を進める中、「植田」「田植え」のように
似ている季語の区別について、
「郭公」と「閑古鳥」の印象の違いについて
お話をしてくださいました。
館長が現在のお住まいを決めるきっかけの一つに、
郭公が深く関わっているそうです(^^)
プライベートなお話から、俳句の基本まで
様々なお話もしてくださいました。
次に受講生の皆さんの添削指導です。
作品を見ながら、更に良くなるにはどうしたらよいのか
丁寧に指導をされる館長。
皆さん熱心に受講されていました。
館長は、「誰でも分かるように材料を配慮する事が大事ですが、
行き過ぎるのも好ましくない、その微妙な兼ね合いが難しいですね」
などの俳句の難しさについても教えてくださいました。
最後には、水沢高校の生徒さんと直接
お話をされる場面もみられました。
次回は6/24(木)、6/25(金)です。
お気をつけてお越しください(^^)
so/i
2021年6月3日
ラベル : 講座
5月26日(水)に始まった古典文学講座万葉集
講師は岩手県立大学名誉教授の佐々木民夫先生です。
今回のテーマは「万葉集と大伴家持」
万葉集の編纂に大きな役割を果たした家持の
生涯と万葉歌の世界を学びます。
第1回「家持と『万葉集』」
第2回「相聞と挽歌」
第3回「家持と越中」
第4回「越中時代詠」
第5回「移り行く時」
第6回「あづま・みちのく」
第2回(6/2)では
亡妾挽歌(ぼうしょうばんか)や
家持と坂上大嬢との相聞歌を紹介していただきました。
妾(しょう)は正妻に次ぐ妻を意味するそうです。
妻を亡くし二ヶ月あまりで
恋の歌のやり取りをしていた家持。
時系列を聞き歌の背景を知ると
深みが増します。
最後には参加者からの質問も。
最終回は「あづま・みちのく」とありますが
東北地方と家持にはどんな関係があるのでしょうか
お話しを聴くのが楽しみです。
sat