ペットと詩歌

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2025年度常設展_ポスター.jpg
タイトル
ペットと詩歌
会期
2025年3月11日(火)~2026年3月8日(日)
9:00~17:00
場所
2階 展示室
入場料
無料
主催
日本現代詩歌文学館
図録
1,100円

ウェブ展示室
本展の出品作品と、作者よりご提供いただいた朗読音声を公開しています。

展示テーマ

 古来、人間とともに暮らし、密接な関係を築いてきた動物たちがいます。狩猟や農耕の相棒として、富や権力の象徴として、そしてかけがえのない家族として、わたしたちに最も身近な動物であるペットのありようは、時代を映し、変化しつづけてきました。現代では、多種多様な動物が彼らを模したロボットまでもが―多くの人々のもとに迎えられるようになりました。その関係もまた、一人ずつあるいは一匹ずつ異なるものにちがいありません。
 「petty(小さい)」に由来するという「pet」の語には「撫でる」「かわいがる」といった意味もあります。それは、ペットと過ごす人間の姿から生まれたものなのかもしれません。小さな存在を撫で、名前を呼び、その声やしぐさを慈しむことで、わたしたちは大きな安らぎを得ます。一方で、ペットの生を見守ることは、やがて訪れる死と否応なしに向き合うことでもあります。ペットを見つめ、ペットに見つめられることによって、わたしたちもまた、彼らと同じように、限りある時を生きる動物であることを思い出すのです。
 どんなに密接な関係を築いても、人間は動物と言葉を交わすことはできません。だからこそ詩歌人は、しなやかに動くペットの身体を仔細に観察し、その中にある心を豊かに想像し、言葉に表そうとしてきました。それは、いまを生きるわたしたち自身の姿を表すことでもあると言えるでしょう。詩歌人が表現するペットの存在または不在をめぐり、現在、そして未来の命のありようを考える契機とするべく、本展を開催いたします。

展示内容

・「ペット」をテーマとした直筆作品 53点
・出品者による作品朗読音声
・物故作家作品の活字パネル
・インスタレーション「わたりゆく命のための釣寝台ハンモック

出品者(各分野五十音順、敬称略)

青柳菜摘 朝吹亮二 伊藤比呂美
大島静流 小笠原鳥類 来住野恵子
久谷 雉 黒岩 隆 佐々木久春
瀬戸口宣司 田中聖海 田村雅之
望月遊馬 柳内やすこ 若山紀子
短歌 安藤直彦 宇都宮 敦 大野景子
小笠原和幸 岡本真帆 小島ゆかり
高木佳子 辻 聡之 外塚 喬
橋本俊明 服部真里子 久永草太
前田康子 依光ゆかり
俳句 荒井千佐代 岡田由季 越智友亮
櫂 未知子 鎌倉道彦 田中南嶽
坪内稔典 野﨑憲子 野名紅里
坂内佳禰 堀切克洋 正木ゆう子
町田無鹿 椋 誠一朗
川柳 青砥和子 麻井文博 安藤紀楽
川合大祐 近藤ゆかり 城水めぐみ
鈴木 雀 瀧尻善英 竹井紫乙
冨樫正義

特別寄稿(敬称略、図録掲載のみ)

養老孟司(解剖学者)

協力者(敬称略)

株式会社 左右社 株式会社 砂子屋書房
工藤嘉信 桒原道夫
公益財団法人 日本近代文学館 公益社団法人 日本文藝家協会
国立国会図書館 さいたま市立中央図書館
佐藤彰芳 田中拓也
中川佐和子 成田市立図書館
番傘川柳本社 有限会社 新葉館出版
有限会社 養老研究所

カテゴリー

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