「第2回 きたかみ・鬼の国 俳句フェスティバル」の上位入選作品を公開します。
佳作につきましては、入選作品集をご覧ください。
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俳句フェスティバル賞
各選者賞
宮部みゆき選
特選
優秀
そこにいる座敷わらしも暑かろう |
岩手 |
森のくま子 |
鬼舞ひのづんづんと踏む草紅葉 |
埼玉 |
中村スミ子 |
落書きのやうな幽霊夏館 |
埼玉 |
石塚彩楓 |
にんげんに戻る朝待つ兜虫 |
東京 |
本多遊子 |
みつしりと少女納まる夏期講習 |
島根 |
GONZA |
夏井いつき選
特選
優秀
おぼろより肉色の鞠ころころと |
東京 |
綾竹あんどれ |
船頭は微笑むばかり霧また霧 |
東京 |
高橋寅次 |
たんぽぽが近づく飛び降りてゐる |
北海道 |
北藤詩旦 |
淡交の友より届きたる茸 |
岩手 |
大原宏司 |
石化鶏頭咲くことのない子供たち |
福岡 |
横縞 |
神野紗希選
特選
優秀
姫神の陰より魑魅星流る |
福島 |
大河原真青 |
母がわたしの春空を食べてしまふ |
千葉 |
浪岡 玄 |
蜊蛄の共喰い教室は柩 |
宮城 |
檜野美果子 |
宿のそこかしこに護符や洗ひ髪 |
兵庫 |
渥美こぶこ |
氷壁にアイゼンがもう刺さらない |
千葉 |
池之端モルト |
高野ムツオ選
特選
優秀
蟻去りし後に残りしイヤリング |
山口 |
ささのはささら |
蟻つぶす子のうえ巨き指の影 |
静岡 |
高山佳風 |
髪洗つても洗つても憑いてゐる |
岩手 |
濱田日向子 |
蛍狩途中で帰つたのかしら |
岩手 |
三角尚子 |
あの脚はきつとマネキン枯葎 |
香川 |
長谷機械児 |