詩歌の森日記

俳句実作講座【句会篇】 2024

2024年12月25日

 

令和6年度俳句実作講座【句会篇】が開催されました。

高野ムツオ館長による句会形式の講座です。

 

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◆第1回 10/24(木)、25(金)開催◆

 

初回の題は

芋煮または芋

自由題

受講生の方々から事前に各1句ご提出いただきました。

それらの一覧から指定された時間内に3句選び、

順に発表していただきます。

 

その後、集計して点数の高かった句を選んだ方々から

「選んだ理由、感想」などを聞き、

より深く鑑賞していきます。

 

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後半は、館長の選句結果が発表され、

各作品の具体的な指導が行われます。

たくさんの質問があがり、

またその答えを熱心にメモされる姿が印象的でした。

館長のユーモアを交えた解説に、

ときに共感や驚きの声が上がりつつ、

和やかな雰囲気で講座は進みます。

 

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講座の最後に、高得点句と、残念ながら無得点の句の作者の方へ

ムツオ館長直筆の小色紙がプレゼントされました。

 

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◆第2回 11/21(木)、22(金)開催◆

 

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気温差の激しい11月中頃、

2回目の講座が開催されました。

今回は

①蜜柑

②自由題

で各1句を事前に提出いただきました。

前回同様、句会形式で進行していきます。

 

今回は提出作品に、毛糸を編む様子を詠んだ句がありました。

そしてなんと、その作者が実際に編んだ服を着てこられ、

ぱっと一句のイメージが鮮明に。

冬らしい温かそうな色味にほっこりとしました。

 

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昨年同様、水沢高校の方々も参加されました。

学生時代ならではの視点で詠まれた俳句は、

どこか懐かしく、大人の私はつい笑顔に。

受講生の方々も、当時を思い出しつつ、

高校生のことばに耳を傾けているようでした。

 

 

◆第3回 12/19(木)、20(金)開催◆

 

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冷え込んだ今日は、雪が積もり、池も少し凍っています。

ふわふわの白鷺の羽が暖かそうで羨ましいこの頃。

そんな12月中旬に3回目の講座が行われました。

 

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題は

①初雪

②自由題

で各1句を事前に提出いただきました。

最終回ということで、

いつも以上にみなさんが

真剣に取り組まれていると感じました。

 

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今回は「汁粉」を詠んだ句が提出され、

物議を醸しました。

「汁粉」の定義とは?

「汁粉」は飲む物か食べる物か?

という疑問に始まり、

食する場面が寒い外なのか、温かい屋内なのかで

表現のしかたも変わると

とても盛り上がっていました。

 

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とある受講生の「救助ヘリ」の句についても館長から一言。

「救助ヘリ」「救急車」などの名詞は、

俳句に詠むこむことが特に難しいですが、

ぜひチャレンジしてみてください。〉

 

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「具体的に場面をしっかり書く」

悩んだら一度書き出した句の

「語順を入れ替えてみる」

とのアドバイスもありました。

皆さん最後まで熱心にペンを走らせて

いらっしゃいました。

 

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最初から最後まで、熱気に溢れた俳句実作講座【句会篇】でした。

また来年も参加したいといったお声も沢山いただき

楽しまれていた事が伝わってきました。

担当としては嬉しいかぎりです。

 

最後に

高野館長、受講生の皆様、

ありがとうございました。

 

次回のご参加もお待ちしております!

 

OKP

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