令和6年度俳句実作講座【句会篇】が開催されました。
高野ムツオ館長による句会形式の講座です。
◆第1回 10/24(木)、25(金)開催◆
初回の題は
①芋煮または芋
②自由題
受講生の方々から事前に各1句ご提出いただきました。
それらの一覧から指定された時間内に3句選び、
順に発表していただきます。
その後、集計して点数の高かった句を選んだ方々から
「選んだ理由、感想」などを聞き、
より深く鑑賞していきます。
後半は、館長の選句結果が発表され、
各作品の具体的な指導が行われます。
たくさんの質問があがり、
またその答えを熱心にメモされる姿が印象的でした。
館長のユーモアを交えた解説に、
ときに共感や驚きの声が上がりつつ、
和やかな雰囲気で講座は進みます。
講座の最後に、高得点句と、残念ながら無得点の句の作者の方へ
ムツオ館長直筆の小色紙がプレゼントされました。
◆第2回 11/21(木)、22(金)開催◆
気温差の激しい11月中頃、
2回目の講座が開催されました。
今回は
①蜜柑
②自由題
で各1句を事前に提出いただきました。
前回同様、句会形式で進行していきます。
今回は提出作品に、毛糸を編む様子を詠んだ句がありました。
そしてなんと、その作者が実際に編んだ服を着てこられ、
ぱっと一句のイメージが鮮明に。
冬らしい温かそうな色味にほっこりとしました。
昨年同様、水沢高校の方々も参加されました。
学生時代ならではの視点で詠まれた俳句は、
どこか懐かしく、大人の私はつい笑顔に。
受講生の方々も、当時を思い出しつつ、
高校生のことばに耳を傾けているようでした。
◆第3回 12/19(木)、20(金)開催◆
冷え込んだ今日は、雪が積もり、池も少し凍っています。
ふわふわの白鷺の羽が暖かそうで羨ましいこの頃。
そんな12月中旬に3回目の講座が行われました。
題は
①初雪
②自由題
で各1句を事前に提出いただきました。
最終回ということで、
いつも以上にみなさんが
真剣に取り組まれていると感じました。
今回は「汁粉」を詠んだ句が提出され、
物議を醸しました。
「汁粉」の定義とは?
「汁粉」は飲む物か食べる物か?
という疑問に始まり、
食する場面が寒い外なのか、温かい屋内なのかで
表現のしかたも変わると
とても盛り上がっていました。
とある受講生の「救助ヘリ」の句についても館長から一言。
〈「救助ヘリ」や「救急車」などの名詞は、
俳句に詠むこむことが特に難しいですが、
ぜひチャレンジしてみてください。〉
「具体的に場面をしっかり書く」、
悩んだら一度書き出した句の
「語順を入れ替えてみる」、
とのアドバイスもありました。
皆さん最後まで熱心にペンを走らせて
いらっしゃいました。
最初から最後まで、熱気に溢れた俳句実作講座【句会篇】でした。
また来年も参加したいといったお声も沢山いただき
楽しまれていた事が伝わってきました。
担当としては嬉しいかぎりです。
最後に
高野館長、受講生の皆様、
ありがとうございました。
次回のご参加もお待ちしております!
OKP