詩歌の森日記

古典文学講座-大伴旅人の歌の世界②

令和5年度古典文学講座万葉集

5/10(水)に始まった古典文学講座

講師は岩手県立大学名誉教授の佐々木民夫先生

です。

 

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6月に入り、後半3回の講座が開かれました。

 

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第4回(6/7)では大宰府時代の趣のある書簡や

酔い泣きすることを楽しみとしていたことが

わかる讃酒歌が取り上げられました。

 

登場人物たちの記載はどこから?との

質問が出たところ、人間関係や時代状況が

書かれているのが、他の和歌集にない万葉集の

面白さでもあるとのことでした。

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第5回(6/14)では旅人の亡き妻への挽歌が

取り上げられました。

旅人は妻・大伴郎女がなくなった後、およそ三年

にわたりその悲しさを歌い続けました。

帰りたかった都の家に妻はもう居らず、旅人に

とって物悲しい帰郷となったことでしょう。

 

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第6回(6/21)ではこれまでの振り返りとともに、

佐々木先生が壇上から降りて

受講生の皆さんとお話しする時間がありました。

講座の中でも特に亡妻挽歌に心を動かされたとの

感想も受講生の方から寄せられました。

いつの時代も大切な人を想う歌は心に響くもの

ですね。

来年もまたどんな万葉集のお話がきけるのか

楽しみです。

 

 

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