詩歌の森日記

プロに教わる!短歌入門講座開催

はじめまして!実習生のKと申します。

普段は県内の某大学の4年生としてキャンパスライフを楽しんでいます。

 

今日は、午前中に行われた「第1回短歌入門講座」の様子を

お伝えします。

短歌をはじめてみようかな

学校の課題で短歌が出たけど何を書こう

そんな方には、コッソリ今日の内容もお伝えしちゃいます。

 

短歌初心者の私のレポートが、皆さんのお力になれば幸いです。

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講師の先生は梶原さい子先生

気仙沼ご出身で、高校の先生でもあります。

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高校時代も「短歌を作ってみよう」と言われると

先生から目をそらすタイプだった私。

歌人の先生ときいて「怖かったら、怒られたらどうしよう」と

緊張しまくりでした。

 

先生はとってもお優しい方です。

初心者の私にも分かりやすく噛み砕いてご説明くださいました。

参加者の方も皆さんお優しい

初心者からベテランまで、たくさんお話しながら

終始和やかな雰囲気でした。

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梶原先生直伝のテクニックをここでちょっぴりご紹介。

 

テクニックは大きく分けて2つです。

 

1,削る短歌作り

 

こちらは言いたいことが短歌の形にならない人向け。

短歌は基本5・7・5・7・7の31音で成立ちます。

 

ところが、短歌を作るときはこの形を一旦無視しちゃってもいいんです。

まずは書きたいことを文章で書き出します。

これを区切って削って5・7・5・7・7の形にすれば、

短歌の出来上がりです。

 

コツは「削っちゃいけない」を捨てること。

講座では『セロ弾きのゴーシュ』(宮沢賢治著)の1節や、

新聞の記事を短歌に作り直しました。

「え!そこ削っていいの!」と思うような削り方が、

ステキな短歌を生み出していました。

 

2,ふくらませる短歌作り

こちらは何をうたったらいいのかわからない人向け。

まず何でもいいので一つ単語を決めます。

そこから連想ゲームのように思いつく言葉をどんどん挙げていきます。

するとそれらの言葉がそのまま短歌のアイデアになるのです。

 

今日は「ウェビング」という方法で言葉を並べ、1首作ってみました。

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他にも様々なテクニックを教わりましたが、今日はここまで!

 

最後に私が作った短歌を一つ紹介しちゃいます!

 

「秋の陽がいまあたたかに射している

昼寝のよだれで描く十五夜」

 

どうですか?

講座中は温かな拍手をいただきました。

この歌から、「特別な技術や経験はなくても作れるんだ!」

思っていただければ幸いです。

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ちなみに、この歌は「付け句」という方法で作りました。

上の句(5・7・5の部分)を先生からお題としていただき、

下の句(7・7)を自分で考えます。

初めての短歌は付け句から始めてみてもいいかもしれません。

 

講座の最後には宿題もいただきました。

参加者の皆様、

宿題締め切りは9月11日(火)

次回は9月15日(土)です。

お気をつけてお越しください!

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k-s

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