詩歌の森日記

石川啄木のうた―東北おんば訳

2014年11月から足かけ2年、

詩人の新井高子さんと一緒に大船渡を訪れ、

石川啄木の短歌を、地元のことばに訳してみよう!

という取り組みを行ってきました。

(その様子は、過去のブログを・・)

 

毎回、

「てんてん(濁点)付けで」 「いや、付けねぇのだ」

「その〈あ〉は小さぐ」 「カタカナだな」

といった議論を喧々諤々と・・

 

そうして完成した100首。

このたび、つ、つ、ついに!!

な、な、なんと!!!

本になりましたーーー

DSCN1103 - コピー.JPG

かなしきは

かの白玉のごとくなる腕に残せし

キスの痕かな

 

これが地元のお母さんたち(おんば)の手にかかると

 

せづねぇのァ

あの白い玉みだいな腕(けァな)さ残(のご)した

チュウの痕(あど)だべ

 

とても魅力的に♡

しかも、QRコードを読み込むと、

本物のおんばの朗読を聴くことが。

文字で楽しみ、声に出して味わい、聴いてほっこりする、

三拍子そろった一冊になりました☆

DSCN1107.JPG

 

☆絶賛発売中☆

T2

 

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