令和4年度 俳句実作講座(3班、4班)が開催されました。
講師は、高野ムツオ館長です。
◇第1回 11/17(木)、11/18(金)開催◇
題は「小春」または「時雨」で一句、自由題で一句です。
始めは、有名な俳人の作品の中から、
「小春」「時雨」の季語を取り入れている作品を紹介しながら、
季語の意味、作者の思いや情景なども詳しく教えてくださいました。
次に受講生の皆さんへの添削指導です。
作品を見ながら、更に良くなるにはどうしたらよいのか
丁寧に指導をされる館長。
「寒空へ飛び立つ鳩の羽音かな」については、
少し寒そうなイメージがあるとのことで、
「寒天へ飛び立つ鳩の羽音かな」を例句として教えて下さいました。
「寒晴、雪天なども良いですね。季語の違いで映像が変わる。」
と仰っていました。
略語の使用についての質問に対しては、
用語として通用しているなら良いとのことで、
具体例を参考に教えて下さいました。
(例)エアコン、パソコン、スマホ→○
◇第2回 12/15(木)、12/16(金)開催◇
題は「帰り花」または「年用意」で一句、自由題で一句、です。
季語の意味や基本、作る時のポイントなども教えて下さいました。
他には、藁は清浄で神聖なもので、様々なものに使われることから、
しめ縄の意味や由来などのお話もしてくださいました。
添削指導では、
「帰り花日差しやさしき院の庭」については
「病院の庭の日差しや帰り花」を例句として
教えてくださいました。
「年用意」の季語については、場面が見えにくいなど、
季語の難しさについても教えて下さいました。
◇第3回 1/19(木)、1/20(金)開催◇
題は「白菜」または「寒の水」で一句、自由題で一句、です。
有名な俳人の作品を鑑賞しながら
「白菜」の歴史、「寒の水」の基本的な意味、
イメージなどの説明をしてくださいました。
「白菜」については、身近な野菜なので名句が沢山あるとのこと。
類句にならないよう工夫するなどのアドバイスもしてくださいました。
添削指導では、
・季語の力や、切れ字をいかす
・意識しながら言いたいところを省くと良い句になる(ひとつのポイント)
などなど、俳句のコツについても、詳しく教えてくださいました。
最後に、受講生の質問に対して、
自分の句で、一番気に入っている句を
紹介してくださいました。
「夏の雨うるさくひびく夜の寺」
館長が、小学生の時に作った作品で
今でも、その時の情景がよみがえってくるそうです。
高野館長、受講生の皆様、
大変ありがとうございました。
次回も是非ご参加お待ちしております(*^^*)
so/i