詩歌の森日記

古典文学講座-万葉集の女性歌人①

令和4年度古典文学講座万葉集

5/11(水)に始まった古典文学講座

講師は岩手県立大学名誉教授の佐々木民夫先生です。

 

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今年度のテーマは「万葉集の女性歌人」

万葉集の時代に生きた女性歌人の歌の世界を学びます。

 

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第1回(5/11)では額田王が取り上げられました。

万葉集の額田王の歌をみていくと、

天皇の代役として歌を作ることができるほどの、

高い教養と知識を持った歌人であったことが分かります。

 

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第2回(5/18)では大伯皇女が取り上げられました。

彼女の弟の大津皇子は、父の天武天皇の崩御後、

謀反の罪で亡くなってしまいました。

伊勢斎宮という立場にあった大伯皇女ですが、

万葉集では、弟の死を悲しむ一人の姉としての姿がうかがえます。

 

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第3回(5/25)では但馬皇女が取り上げられました。

異母兄の高市皇子と同棲していたと考えられている但馬皇女ですが、

万葉集には、別の異母兄の穂積皇子への歌が残されています。

彼女は歌の中で、相手への一途な想いを

隠すことなく明確に表現しています。

 

受講生の皆さん、資料に書き込みを入れたり、質問をしたりと、

真剣に講座に臨んでいました。

 

全6回の講座も、前半の3回を終えました。

残り3回のテーマは以下の通りです。

第4回(6/8)   「大伴坂上郎女」

第5回(6/15) 「狭野弟上娘子」

第6回(6/22) 「東国の女性」

 

どのような内容の講座となるでしょうか。

お話を聴くのが楽しみです。

 

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